兼用機とは一線を画する実力機--ソニー、ブラビアワンセグ「XDV-D500」 - (page 3)

ソニー
内容:ソニーからラジオも聴けるワンセグテレビが登場した。独自の高画質エンジンと3.0型の大型液晶を搭載し、いつでもどこでも、あざやかな映像を楽しめるのが特長。また、豊富な視聴・録画機能やロングバッテリーライフなど、テレビ番組を満喫するための機能も多数搭載されている。

「ブラビア」ブランドに恥じない安定受信と高画質

  • ワンセグの受信感度は良好で、電波のつかみも速い。内蔵のホイップアンテナは、長さや角度を自由に調節できる

 実際に本機を使用してみて感じたのは、ワンセグ受信感度が非常に高いということ。携帯電話(比較的最近の機種)のワンセグ機能では電波が途切れがちになる場所でも、本機の場合は安定して視聴・録画することができた。

 画質に関しては、発色がよく、字幕などの文字の視認性も非常に高いのが特長。ソースが帯域の狭いワンセグ放送なので、動きの速いシーンなどはどうしてもディテールが甘くなってしまうが、静的なシーンはかなりきれいに表示される。ソニーの薄型テレビのブランド名「ブラビア」を冠したのは伊達ではないという感じだ。

 受信感度や画質以上に印象的だったのが、付属の充電スタンドの便利さ。スタンドに装備されているUHFアンテナ端子に家庭のアンテナケーブルを接続しておくと、内蔵アンテナでは電波が不安定な場所でも安定してワンセグ放送を受信できる(ただし、地上デジタルの受信エリア内である必要がある)。

 携帯電話のワンセグ機能の場合、電波状態が悪くて予約録画が失敗してしまうことがあるが、これだとその心配が少ない。予約した番組を確実に録画できるというのは大きなアドバンテージだと言える。

 個人的に少し残念だったのが、充電スタンドのアンテナ切り換えが手動になっていること。有線アンテナを利用するには、スイッチを「入」にしておく必要があるが、「入」のままだと内蔵のホイップアンテナでワンセグを受信できない。そのため、アンテナケーブルを抜いた後、スイッチを切り忘れてワンセグ受信に失敗することがあった。自動で認識してくれると、より便利になると思うのだが……。もっとも、実際にはケーブルを頻繁につけ外しすることは少ないと思うので、それほど大きな問題にはならないだろう。

  • 付属の充電スタンド。UHFアンテナ端子を備えており、アンテナケーブルを接続すれば安定したワンセグ受信が可能

  • 充電スタンドのアンテナ切り換えスイッチを「入」にしたままだと内蔵のホイップアンテナでワンセグを受信できない。そのため、アンテナケーブルを抜いた後、スイッチを切り忘れてワンセグ受信に失敗することがあった

  • ジョグダイヤルを搭載しており、操作性がよいのも特長

ワンセグケータイユーザーにこそ良さが伝わる製品

  • ワンセグだけでなく、FMステレオ/AMラジオとしても使用できる

 携帯電話の多くにワンセグ機能が標準で搭載されるようになった現在、こうしたワンセグに特化した製品にどれくらいのニーズがあるのか、若干疑問に感じる部分はある。しかし、UHFアンテナ端子による安定したワンセグ受信や、ワンステップで録画できる「録画ボタン」など、専用機ならではの使い勝手のよさは大きな魅力。その意味では、携帯電話などのワンセグ機能に不満を抱いている人にこそアピールする製品だと言えるのかもしれない。

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