実際に本機を使用してみて感じたのは、ワンセグ受信感度が非常に高いということ。携帯電話(比較的最近の機種)のワンセグ機能では電波が途切れがちになる場所でも、本機の場合は安定して視聴・録画することができた。
画質に関しては、発色がよく、字幕などの文字の視認性も非常に高いのが特長。ソースが帯域の狭いワンセグ放送なので、動きの速いシーンなどはどうしてもディテールが甘くなってしまうが、静的なシーンはかなりきれいに表示される。ソニーの薄型テレビのブランド名「ブラビア」を冠したのは伊達ではないという感じだ。
受信感度や画質以上に印象的だったのが、付属の充電スタンドの便利さ。スタンドに装備されているUHFアンテナ端子に家庭のアンテナケーブルを接続しておくと、内蔵アンテナでは電波が不安定な場所でも安定してワンセグ放送を受信できる(ただし、地上デジタルの受信エリア内である必要がある)。
携帯電話のワンセグ機能の場合、電波状態が悪くて予約録画が失敗してしまうことがあるが、これだとその心配が少ない。予約した番組を確実に録画できるというのは大きなアドバンテージだと言える。
個人的に少し残念だったのが、充電スタンドのアンテナ切り換えが手動になっていること。有線アンテナを利用するには、スイッチを「入」にしておく必要があるが、「入」のままだと内蔵のホイップアンテナでワンセグを受信できない。そのため、アンテナケーブルを抜いた後、スイッチを切り忘れてワンセグ受信に失敗することがあった。自動で認識してくれると、より便利になると思うのだが……。もっとも、実際にはケーブルを頻繁につけ外しすることは少ないと思うので、それほど大きな問題にはならないだろう。
携帯電話の多くにワンセグ機能が標準で搭載されるようになった現在、こうしたワンセグに特化した製品にどれくらいのニーズがあるのか、若干疑問に感じる部分はある。しかし、UHFアンテナ端子による安定したワンセグ受信や、ワンステップで録画できる「録画ボタン」など、専用機ならではの使い勝手のよさは大きな魅力。その意味では、携帯電話などのワンセグ機能に不満を抱いている人にこそアピールする製品だと言えるのかもしれない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手