インターネット電話に関する調査--男性は国内利用、女性は海外利用の傾向あり

Webマーケティングガイド2008年03月17日 08時00分

 Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のメディアインタラクティブと共同調査のもと、インターネット電話に関する調査を実施した。

 総務省は、2007年12月末時点での050番号、0AB〜J番号を合計したIP電話の契約者数について、1676万6000件 で前年同期比21.9%増と増加傾向が続いていると発表した。

 IP電話のうち電話網としてインターネットを用いて利用されているインターネット電話の「Skype」登録ユーザー数は、世界で1億9600万人となり、日本でも420万人(同時接続ユーザー数は900万人)を超え、近年需要が高まっている(2007年4月時点)。
[参照:0AB〜J番号のIP電話利用数が前年から倍増、総務省調査(INTERNET Watch)][参照:インターネット白書2007]

 今回の調査ではIP電話利用者500名に対して、インターネット電話の認知度や利用状況を性・年代別で調査したり、実際にどんな人が通話しているのか男女別で探ってみた。

≪調査結果サマリー≫

  • インターネット電話の認知率は86.8%、利用率は37.8%。
  • 男性の利用率は47.2%と高いが女性は28.4%で、男女の差が顕著。
  • インターネットアプリケーションの利用は、Skypeが半数以上
  • 男性は国内利用、女性は海外利用の傾向あり。

※IP電話とは:インターネットで利用されるパケット通信プロトコルのIPを利用して提供されるサービス。
※インターネット電話とは:インターネットを利用した電話サービス。低価格(または無料)で電話サービスが提供されており、送話者・受話者共に通常の電話を利用できるタイプと、パソコンから通常の電話にかけるタイプ、パソコン同士の音声通信タイプなど、いくつかの種類がある。

 Q1では、インターネット電話の認知と利用状況について尋ねた。すると、「知っているが、利用したことはない」が49.0%と最も多く、次いで「知っていて利用している」が37.8%と続く結果になった。

 2006年の資料によれば、Skypeの認知率は53.3%、利用率はわずか6.4%にとどまっていた。今回の調査は、IP電話利用者500人を対象としたものであるため、インターネット電話の認知度や利用経験の割合が高くなったと考えられる。しかしそれを考慮しても認知度や利用率は確実に伸びていると言えるだろう。
[参照:Skype インストール済みは1割強、固定・携帯電話の利用に変化は?(japan.internet.com)

 またインターネット電話は、インターネットの接続環境があれば無料で利用できたり、ビジネスシーンでも100人で電話会議が同時に無料で行えるなどの利便性が、利用者増に拍車をかけているのではないかと考えられる。
[参照:「Skypeキャスト」で100人の電話会議(IT media News)

説明

 Q1を年代別で見た場合、認知度や利用経験の割合はそれ程変わりがなかった。しかし男女別では、男性で「知っていて利用している」が47.2%と半数近くおり、女性の28.4%と比較した場合、男女で認知度や利用経験の割合に大きな違いがあることが伺える。

 また、男性で「知らない」は6.0%とごくわずかであるが、女性は20.4%回答しており、女性の方が圧倒的にインターネット電話に対する認知が低いと考えられる。(20代・30代・40代で見た場合、各年代共にほぼ同様の傾向が見られる結果が出た。)

説明

 Q2では、Q1で「知っていて、利用している」と回答した189人に対し、具体的にどのインターネット電話アプリケーションを利用しているか尋ねた。すると、「Skype」が52.9%と圧倒的に多く、次いで「BBコミュニケーター」が31.7%と続く結果になった。

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