ビクターの「Everio GZ-HD6」はHDDを内蔵したハイビジョンビデオカメラである。120GバイトのHDDに最長約24時間の撮影が可能だ。フルハイビジョン対応機としては、昨年の「GZ-HD7」に次ぐモデルとなっている。
GZ-HD7はハイアマチュア向けの中型モデルであったが、本機は小型軽量化された高級モデルという位置付けになる。昨年発売された小型ファミリーモデル「GZ-HD3」に、GZ-HD7相当の高性能を載せたビデオカメラといえそうだ。
背面のバッテリがむき出しな点はやや無骨だが、ボディのヘアライン処理やエンブレムの作り込みなどに、ビクターらしい工芸品的な質感の高さが感じられる。
電子ビューファインダーを省いた円筒形のボディは、GZ-HD7に比べると大幅にコンパクトになった。ただし、他社のメモリ記録のAVCHDカメラと比べると、やや大きく重く感じられるのも確かだ。
昨年の段階ではかなり小型軽量に感じられただろうが、コンパクト化が急速に進むハイビジョンカメラの中では、もはや“超小型”とはいえないだろう。とはいえ、ホールド感からすると、このくらい手応えがあったほうが撮りやすい、と思える人も多そうだ。
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