[レビュー]新ハイビジョン画質1080/60pを実現--ビクター「Everio GZ-HD6」 - (page 4)

ビクター
内容:ハイビジョンカム、HDDカムとビデオカメラ市場をリードしてきたビクターが放つ新ハイビジョン画質1080/60p。この新画質を搭載した新モデルが「Everio GZ-HD6」だ。ハイビジョン、HDD撮影という基本コンセプトはそのままに、コンパクト化、高画質化を実現した最新モデルのその内容は?

バランスのとれた良識ある画質

 撮影画質は3CCDということで、ディテールがわずかに甘い印象だが、階調性はフラットで誇張感が少ない。色再現は記憶色ではあるが、これも適度に抑えられた発色で嫌味がない。1920フルハイビジョンと1440モードの差はほとんどなく、解像感で物足りなさはあるものの、全体的なバランスの良さを感じられる画作りだ。

 室内など暗いシーンではややノイズが目立つが、日中のアウトドア撮影なら破綻のないシーンが撮れる。高レートのMPEG-2記録なので、カメラパンや動きの激しい被写体でも圧縮ノイズが目立たない。こうした点にAVCHDカメラでは出しにくい滑らかさが感じられた。

1440CBRモードは編集ファンにお勧め

 1440CBRモードは(同レートで比べると)撮影時間がやや短くなるが、HDV相当の映像をHDDに記録が可能だ。このモードで撮ればiLINK(DV/HDV)ケーブルでレコーダーやPCに接続してHDV編集が可能になる。

 画質的にはFHDモードとの極端な差は感じられない。PCの豊富なHDV編集ソフトが使える点が1440CBRモードの魅力で、編集環境が未整備なAVCHDでは実現できないビデオエディットが楽しめる。特にビデオ編集ファンは注目すべきポイントだろう。

 また、DVDライター「CU-VD40/VD20」を使えば、PCレスのDVD保存が可能だ。ただし、本ライターで作成できるのはデータDVDで、再生はCU-VD40でのみ可能となる。AVCHDのDVD保存以上に再生に制限があることに注意したい。その意味で互換性の高いBlu-rayディスクドライブ搭載のライターの登場を望みたい。

 GZ-HD7の後継機もリリースしてほしく思えるが、機能的にはハイエンドに近いカメラといえる。テストを通じて、ハイビジョンEverioシリーズが着実にバリエーションを広げていることが分かった。HDDカメラとしての完成度の高さと、オーソドックスな撮影機能が魅力で、小型でも本格機能のカメラが欲しい人や、ビデオ編集ファンに勧められるだろう。

  • 再生リストはレコーダーのようなサムネイル画面を採用

  • フレーム編集には対応していないが、タイトルを好きな順番に並び替える簡易プレイリストが作れ、DVDライターにダビングできる

  • 撮影タイトルにイベント別のアイコンをつけて検索やダビングが可能

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