Appleは、iPhone用ソフトウェア開発キット(SDK)について、押し寄せる多くの開発者への対応で公開当初こそ問題があったが、米国時間3月9日時点で10万人の開発者たちにダウンロードしてもらうことができたと発表した。
Appleは6日、カリフォルニア州クパチーノの本社でイベントを催し、iPhone SDKを正式にリリースした。サードパーティーの開発者たちは、SDKを用いてゲームやビジネス用ソフトウェアをはじめとするiPhone向けアプリケーションの作成をAppleに正式に認められたことになる。
公開初日頃には、iPhone向けアプリケーションの開発を希望する開発者の一部から、SDKの入手で問題が発生したとの声があがっていた。Appleは週末、「iPhone SDKへのアクセスまたはダウンロードでご不便をおかけした」ことを認める電子メールを登録済み開発者に向けて配信している。しかし、このアクセス超過は、初期の熱狂が冷めるとともに自然に解消されていった。
Appleが12日に発表したプレスリリースでは、多くの開発者からのコメントが引用され、どのようなアプリケーションが開発中であるかが明らかになった。
Intuit(TurboTax)、Namco Networks(Pac-ManおよびGalaga)、NetSuite(ERP/CRMソフトェア)、Six Apart(ブログソフトウェア)などの一部企業は、幹部のコメントをAppleの発表で掲載している。AOL、セガ、EA、Epocrates、Salesforce.comなどの企業は、各社iPhoneアプリケーションの初期版をイベントで披露していた。
SDKはこのリンク先から入手できる。ベータ版SDKは無償でダウンロードが可能だ。しかし、SDKを利用したアプリケーションをリリースする場合、年間費用99ドルを支払いAppleの「iPhone Developer Program」に加入する必要がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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