ニワンゴは、運営する動画コミュニケーションサービス「ニコニコ動画」において、著作権を侵害している放送番組の動画をすべて削除する方針だ。親会社のドワンゴが3月11日に明らかにした。
ニワンゴはテレビ局6社に対し、
という内容の申入書を提出したという。なお、「これはテレビ局6社との間で何らかの提携(共同)関係が成立したことを意味するものではない」(ドワンゴ)とのことだ。
ニワンゴが申入書を提出した放送局は日本放送協会(NHK)、日本テレビ放送網、東京放送(TBS)、フジテレビジョン、テレビ朝日、テレビ東京の6社。
ニコニコ動画はユーザーが自由に動画をアップロードし、ほかのユーザーと動画上にコメントをつけあえる点が特徴。ユーザーが自作した動画を投稿することも多いが、放送番組などを著作権者の許可なく投稿するユーザーもいる。この点に対してニワンゴ取締役管理人の西村博之氏は「著作権を侵害しているコンテンツはいらない」と明言していた。
対象となるのは放送番組をそのまま掲載したもののほか、MADと呼ばれる加工作品も含まれる。「放送番組と分かるものについては削除していく」(ドワンゴ)考え。これまでもニワンゴでは、著作権者の求めに応じて著作権侵害コンテンツを削除したり、著作権者が自身で違反コンテンツを削除できるようなツールを提供したりしていた。今回の発表については、「著作権者としっかりコミュニケーションを取っているという、当社の意思表示」(ドワンゴ)という。
なお、ニコニコ動画では投稿動画内における楽曲の使用に関しては、日本音楽著作権協会(JASRAC)と話し合いを続けている。ニワンゴ代表取締役社長の杉本誠司氏によれば「合意に向けて前向きな話し合いを進めている」とのことだ。
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