ラスベガス発--Microsoftは米国時間3月5日、初めて「Internet Explorer 8」のデモを行った。 同社ゼネラルマネージャーのDean Hachamovitch氏は、どの機能をデモするべきかかなり頭を悩ませたようだ。
Hachamovitch氏は聴衆に向かって「あまりにエキサイティングで、何に絞って説明するのかを決定するのが大変だった」と語った。多くのマーケティング担当者たちは、同氏が3つの主要な改善点を説明するものと考えたが、Hachamovitch氏の答えは違っていた。
同氏は、マーケティング担当者たちに「相手は開発者たちだ。3つ以上のことを理解できる」と述べたことを明かす。
Hachamovitch氏は、「CSS 2.1」のサポート、CSS認証、性能、「HTML 5」のサポート開始、新たな開発ツールおよび「Activities」「Web Slices」などの8つの機能について説明した。残る1つについては明らかにしなかった。
Microsoftはまた、この日の基調演説終了後から、開発者向けに開発された同ブラウザのベータ版の提供を開始すると発表した。
新しい機能の1つであるWeb Slicesは、ウェブサイトをパーツごとに分解し、必要な部分のみアップデートできるというもの。
Hachamovitch氏は、「IE8ではウェブページをパーツごとに利用できるようになる」と述べた。同氏はWeb Slicesの使用例として、eBayのあるオークションページを表示して見せた。
Appleは独自のウェブクリッピングサブスクリプション手法を開発しており、それは「Mac OS X」にも取り込まれている。
Microsoftは同時に、「Silverlight 2」のベータ版を提供すると発表した。今回のベータ版ではさらに技術の進歩が図られ、動画の配信だけでなくリッチインターネットアプリケーションの配信が可能になる。
Silverlight 2の機能の1つに、Microsoftがアダプティブストリーミングと呼ぶ、CPUとネットワークのリソースに基づきクライアントPCで処理することのできるストリーミングファイルの容量を決定する機能がある。
Microsoftデペロッパー部門バイスプレジデントのScott Guthrie氏は、「ネットワークが混雑している場合、ビットレートを下げることができる」と説明する。
Hachamovitch氏はIE8について解説する中で、Microsoftの互換性確保への取り組みについて論じ、インターネットの使用中に問題が発生する度に自分の子供が同氏に言ったことについて語った。
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