Googleがモバイル向けの「Google Gears」を提供している。忙しく働く人たちが、モバイルネットワークに接続していなくても、ウェブベースのアプリケーションを利用できるようになった。
スマートフォンと3Gデータサービスによって、いろいろな場所から書類やアプリケーションにアクセスできるようになり、働き方が変わる人たちが出てきている。しかし、ワイヤレス接続が中断したり、接続自体がないところでは、こういう人々は仕事ができなくなる。
モバイル機器向けのGoogle Gearsは、この問題を解決する。あなたがモバイル好きな仕事の虫なら、機上であっても、休暇でワイヤレス接続環境がないはるかかなたに行くとしても、どこでも仕事を片づけられる(考えてみると、仕事の書類やウェブベースのアプリケーションに、場所を問わずアクセスできるというのは、そんなにいいアイディアではないかもしれない)。
Google Gearsはオープンソースのブラウザ機能拡張で、オフラインで使えるウェブアプリケーションの開発を可能にする。Googleは、PCユーザー向けにGoogle Gearsを作ってきたが、対象をモバイル機器にも拡大することにした。Google Gearsはまだ開発が始まったばかりで、現在、モバイル版は「Windows Mobile 5」と「Windows Mobile 6」を搭載した携帯電話の「Internet Explorer Mobile」をサポートしている。つまり、Appleの「iPhone」といったサポート外のスマートフォンや、「Opera」などほかの人気モバイル版ブラウザを使う場合は、Google Gearsを利用できない。
ただ、Googleによると、同社はGoogle Gearsのサポートを、自社の「Android」を始めとする携帯電話プラットフォームや、ほかのブラウザにも拡大する計画だという。
まだ問題点はあって、モバイル版のGoogle Gearsは対応アプリケーションとセットでないと機能しない。今のところ、Google Gears対応のアプリは広く入手可能な状態にないが、Googleは、Google Gearsに対応したモバイル向けウェブアプリケーションの開発をもっと容易にしようと取り組んでいる。
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