Microsoftの最高財務責任者(CFO)であるChris Liddell氏は米国時間3月3日、Morgan Stanley Technology Conferenceで投資家に対し、Microsoftによる買収提案について米Yahooは「まだ正式に回答していない」と述べた。
YahooはまだMicrosoftの提案に正式に回答していないとわれわれが報じて以来、Yahooは沈黙を守っており、この2週間新しい動きはないということは明らかだ。
その一方で、Liddell氏の上司であるMicrosoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏はドイツのハノーバーで開催の「CeBIT」で参加者に対し、両社の間で買収に関して「さまざまな対話」が行われていると語った、とAssociated Pressは報じている。
これに対し、Silicon Alley InsiderのHenry Blodget氏は、「さまざまな対話」は両社の間で起こっているというよりも、Microsoftの社内で起こっていることを示唆する情報筋の言葉を引用している。
だが、Berkshire Hathaway、Morgan Stanleyなどの金融企業で両社の関係者がともに取締役を務めていたり、技術カンファレンスなどで両社の関係者が顔を合わせていることを考えると、両社が非公式な話合いを進めていることはある程度想像できることだ。
しかし、帳簿を開示し財務報告書の急所をみせなければならないというプレッシャーを感じているのであれば、話合いのレベルも変わってくるだろう。近所の人に多額のボーナスを受け取ったことを話すことと、実際に銀行から送られてきた口座情報を見せることとは違う。
Yahooにある程度の確信がない限り、この取引は進展しないだろう。Microsoftの提案がYahooを適切に評価していないのであれば、Yahooは自社の帳簿を開示しなければならないだろう。そうすれば、Microsoftは要点を理解し、価格を引き上げる可能性もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス