アッカ・ネットワークスは2月21日、代表取締役社長の交代と取締役2名の退任を発表した。社外から新たに取締役3名を迎えて経営の建て直しを図る。また、株主還元のために剰余金を配当する。
代表取締役社長 最高経営責任者の木村正治氏は、3月28日に開催される定時株主総会および取締役会での決定を受けて退任する。後任には執行役員 技術・オペレーション担当 兼 システム本部長の須山勇氏が就く。
また、取締役の湯?英彦氏、佐藤元信氏もあわせて退任する。取締役として新たに、UWiNプリンシパルの塚本博之氏、CIM顧問の山岡法次氏、ワイズクリエイト代表取締役の山本宏義氏が就任する。
アッカは経営不振を受け、筆頭株主のイー・アクセスから経営陣の刷新を求められていた。イー・アクセスは同社の幹部4名をアッカに送り込む考えだったが、これを拒否したいアッカは他社から経営陣を迎え入れることで事態の収拾を図ることにした。
今回の発表を受けてイー・アクセスは「今回アッカが現経営陣である常勤取締役3名中2名を退任させることは、まさに経営体制の刷新を求める当社の株主提案が引き出した結果であると評価する」とコメント。ただし、アッカが発表している2008年12月期の減収減益見通しは「受け入れられない」(イー・アクセス)として、「中間決算を期限に、新経営陣による事業計画の見直しを求める」とした。また、イー・アクセスからアッカに経営陣を送り込む株主提案については、アッカの案と両立しないことから、一度取り下げるとしている。
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