「予想上回る」「行動ターゲティング広告で世界進出」--ドリコム社長、業績回復に自信

島田昇(編集部)2008年02月18日 13時14分

 ドリコム社長の内藤裕紀氏は2月18日、機関投資家向け説明会の席で、2008年3月期連結業績が予想を上回る可能性を示唆するなど、改めて経営の立て直しに自信を見せた。

 携帯電話コンテンツおよび広告ネットワーク事業などを軸に進めている新規事業についても、今後の高収益率や世界進出を視野に入れていることなどを挙げ、将来性についても見込めると訴求した。

内藤氏 ドリコム社長の内藤裕紀氏

 2008年3月期第3四半期(2007年10〜12月)連結業績は、売上高が5億9700万円(直前四半期は5億2900万円)、営業利益が8000万円(同2600万円の営業損失)、経常利益が5900万円(同3000万円の経常損失)。

 四半期ベースで15カ月ぶりの黒字に転換したが、第3四半期までの合計(2007年4〜12月)は売上高が15億4300万円、営業損失は9700万円、経常損失1億2400万円、純損失は3億6000万円だった。

 新規事業にあたる子会社のジェイケンが展開する携帯電話コンテンツ事業は、「着メロ」の総課金ユーザー数が一年以上増加傾向にあり、新サービスとなる「携帯電話きせかえツール」を立ち上げた。

 広告ネットワーク事業は導入媒体などが伸び、月間5億インプレッションに到達。行動ターゲティング広告技術についてはまだ実験段階だが、「来期の成長ドライバーで、(他社サービスと比べたターゲティング規模およびクリック率で)桁違いの高い効果が実証された。2008年9月までに世界主要国で特許出願する」としている。

 会見での主な一問一答は以下の通り。

「ニコニコ」的サービス、やりたい企業と一緒に構築

--今期も赤字転落すると子会社のジェイケンが借入先銀行の手に委ねられる。

 弊社としては黒字を目指しており、今のところ想定を上回ると見ている。黒字にならなかった場合に関しては、今後の銀行との話し合いのところだと思っている。現時点でわたしの方から明確なお答えはできない。

--今期中に経営を立て直せると来期はどれくらいの売り上げ規模と営業利益率が見込めるのか。

 来期に向けた予算作成をしているが、売り上げも重要だが収益力の強化を行う予定だ。今下期はコスト削減を進めてきたが、来期に関しては特に上期に何を今後伸ばしていくのかというところに注力していきたいと思っている。

 来期の売上高(予想)と営業利益率(同)はお伝えできない。いつも通り(通期業績発表時)に発表する予定だが、足下としては順調にきている。

--経営の立て直しと黒字化は果たせると明言できるか。

 経常利益の黒字化を目指しており、第3四半期の時点でマイナス1億2400万円だが、第4四半期に有価証券の売却益を5000万円ほど得ている。差し引きすると、8000万円くらいの経常利益を今後作っていかなければならない。しかし、まだ経営の立て直しの段階だが、第3四半期に(8000万円の)営業利益が出ているので、そんなに大変なことではないと考えている。

--売り上げの伸び、利益確保ともに子会社のジェイケンなど「ウェブサービス事業」に依る面が強い。成長性および高利益率が見込みづらそうなブログ事業をやる意味はどこにあるのか。

 ブログ、SNSに限らずユーザー参加型のサービスをやりたいという企業が多くなってきている。「ニコニコ動画」などのサービスをやりたいというニーズなどにも幅を広げて、それらを一緒に構築していくサービスをやっていきたい。また、パッケージ商品のカスタマイズニーズも増えてきているので、これ(各社のユーザー参加型サービスの構築支援に注力する)は自然の流れだ。

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