米国時間2月14日付けの報道によると、Googleは同社として初めて中国のオンライン音楽市場に参入する計画だ。同国で大きなシェアを持つ百度との争いの中で一段と攻勢を強める。
大手ポータルサイト新浪網(Sina.com)は、Googleに近い情報筋の話に基づく地元紙の記事を引用し、GoogleがTop 100.cnとの合弁事業を立ち上げ、ライセンスで保護された音楽の試聴およびダウンロードサービスを無料で提供すると発表する予定であるという。
新浪網はさらに、この共同事業は音楽検索ページに掲載されるオンライン広告から収益を上げることを目指している、としている。
Google Chinaの広報担当者は、噂や憶測についてコメントすることはないと語った。
新浪網では、Top 100を、NBAの中国人スター選手姚明さん、同選手の代理人Zhang Mingji氏、業界専門家のGe Chen氏によって当初資本金278万ドルで設立された企業であると紹介している。
百度をはじめとする中国のインターネット企業は、音楽ファイルやMP3の検索サービスおよびアクセスを提供することで人気を獲得してきたが、そうした音楽ファイルの多くは海賊版だ。これについて、世界の音楽業界の有力者たちは憤りを示している。
国際レコード産業連盟(International Federation of the Phonographic Industry)では、中国国内で出回っている音楽ファイルの99%以上が海賊版であり、7600万ドルという同国の正規音楽市場の規模は、全世界のレコード売上の1%にも満たないとしている。Universal Music、Sony BMG Music Entertainment(香港)、Warner Music Hong Kongはの3社は先週、百度が著作権を侵害したとして、同社に対し訴訟を起こしたことを明らかにした。
捜孤(Sohu.com)やYahoo Chinaといった企業に対しても訴訟が起こされている。
データ企業のAnalysys Internationalによると、百度の2007年第4四半期の中国国内の検索市場のシェアは60.1%だった。
2位はGoogleの25.9%、Yahooは9.6%で3位だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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