Yahooは米国時間2月7日夜、新しいライブストリーミングサービス「Yahoo Live」を公開した。コンセプトは「Ustream.TV」などのライブストリーミングサービスとよく似ていて、誰でもチャンネルを開設し、自分のウェブページにプレーヤーを埋め込むことができる(ただし、おかしなことに、付属しているテキストチャット機能は使えない)。
Yahoo Liveで特筆すべき機能の1つは、複数のチャンネルを同時に表示するパネルだ。自分が選んだビデオフィードを表示しているメインスクリーンの下方に、自分と同じビデオを見ている他のユーザーのチャンネルが4つ表示される。これらのサブチャンネルは、簡単な操作でメインスクリーンに表示させることができ、サブチャンネルに表示させるユーザーも、メインスクリーンの隣にあるチャットウィンドウからユーザー名を選択して簡単に入れ替えることが可能だ。
Yahooは、サービスの開始と同時にAPIも公開し、他のストリーミングサービスとマッシュアップできるようにした。これはすばらしいことで、大いに期待できる。たいていのサービスは、APIがあったとしてもサービス開始時には公開せず、しばらく経ってから公開することが多い。
残念なことに、Yahoo Liveはサービス開始とともに深刻な回線容量不足に直面している。接続しているユーザー数が800人前後を超えると、サービスが停止して「our servers are smoking(サーバから煙が出ています)」と表示されることが何回かあった。Yahooに言っておきたいのは、こういう事態が起こらないように非公開ベータ版というものがあるのではないか、ということだ。Yahooの名に恥じないだけの回線容量を新しいサービスに回す気がないのなら、一般公開の準備が整ったようなふりはしないでほしいものだ。
この動きに対して、Google/YouTubeからの反応はまだない。また、Yahoo Liveのモバイル版ができるかどうかも不明だ。
ライブストリーミングサービスと言えば、justin.tv、Kyte、Qik、Flixwagon、ComVu Media、Mogulus、Operator11などの動きも気になるところだ。独立運営を維持できるところがあるとすればそれはどこか、あるいはGoogleやFacebook、MySpaceに買収されるのはどこか、賭けてみてはどうだろう?
公式ブログを通じて、Yahoo Liveの今後の動きに注目しよう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果