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ドコモ夏野氏に訊く:「iPhone」「ディズニー」「Google検索精度」をどう思う?

永井美智子(編集部)2008年01月24日 18時45分
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  auに引き続き、NTTドコモがGoogleとの提携を発表した。3月にはウォルト・ディズニー・ジャパンがソフトバンクモバイルと組んで日本の携帯電話業界に参入するほか、AppleもiPhoneを日本市場に投入するべくドコモやソフトバンクモバイルと交渉しているという噂もある。

  競争が激しくなる携帯電話業界の現状について、iモードの生みの親の1人であり、長らく日本の携帯電話業界を牽引してきたNTTドコモ執行役員プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長の夏野剛氏はどう感じているのか、質問をぶつけた。

――日本の携帯電話業界に参入する海外の事業者が相次いでいる。

NTTドコモ夏野剛氏 NTTドコモ執行役員プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長の夏野剛氏

 時期が重なっているのは、単なる偶然の一致だと思います。日本のモバイルインターネットは世界で一番進んでいる。これは世界中のどこに行っても認められています。だから日本に来るのは当然の動きだと言えるでしょう。

――ウォルト・ディズニー・ジャパンがソフトバンクモバイルと組んで携帯電話サービス「ディズニー・モバイル」を開始する。

 ディズニーが世界で初めて成功したデジタルコンテンツはiモード(公式サイト)なんです。話は以前から聞いていましたし、特に驚くことはありません。

――AppleのiPhoneはいつ登場するのか。

 (笑)。ドコモから出てくるにしろ、ソフトバンクモバイルから出てくるにしろ、サービスは変わらないと思いますよ、Apple(が開発する端末)だから。そうなると後は経済条件だけじゃないでしょうか。個人的には、僕の味付けができないからそんなに興味はないですね。少なくとも今のiPhoneでは携帯電話回線を使って自由にアプリをダウンロードするといったことはできないですから。

――Appleとの協業では独自の味付けが出せないということだが、Googleとの提携は違うのか。

 検索画面の編集権は僕らにありますからね。あくまでもアプリケーションの1つがGoogleということに過ぎません。

――Googleのモバイルサイトの検索精度が低いという懸念はなかったのか。

 ほかの会社は人力などで検索精度を上げていますが、Googleの場合はシステマティックにやる。(iMenu検索に採用されて)トラフィックが増えるほど、そのデータを解析することで精度は上がっていくと思います。

――Googleとの協業で得られる広告収入を100億円と見込んでいる。

 今、ドコモの広告売り上げ規模が同程度です。3ケタ億円を目指すということですね。ただトラフィックが伸びれば1000億円規模の収益が見込める。もっとも、それだけ売り上げが伸びても僕の給料は上がらないですけどね(笑)

――検索ボックスがiMenuのトップ画面に来ることでユーザーの導線が変わり、公式コンテンツプロバイダが影響を受けるのでは。

 公式コンテンツが1万サイトを超えていて、公式コンテンツを探すのにすら検索サービスが必要な状況です。検索サービスを使ったことがない人はたくさんいるので、そういう人たちが簡単に使えるようにしていきたいと思っています。

 僕らとしては今まで携帯電話で検索サービスを使ったことのない人に使ってみてもらいたいんです。今、(パケット定額制の)パケ・ホーダイに加入している人はiモードユーザーの30%しかいません。検索を使ったことのない人というのは、残りの70%の人たちですから。

――AndroidについてはどのようにGoogleと取り組むのか。

 一緒にAndroidの上に載せる機能を開発していく形です。HTC製のプロトタイプは良くできてるよね。

――Android端末にもおサイフケータイなどの機能はつくのか。

 それはもう1段上のレベル(の開発難度)になりますね。

――auは端末のプラットフォームを統一しているが、ドコモはSymbian、Linuxがある。

 ドコモは毎年2500万台から2700万台の端末を出荷していますから、1つのプラットフォームでauと同じくらいの規模はあるんじゃないですかね。

――ソフトバンクモバイルが学生向けの割引サービス「ホワイト学割」を発表した。

 やり方がうまいよね。期間限定で。さすが孫さんだ。

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