UPDATE Appleは、好調な第1四半期決算を発表した。これは、勢いのあるMacビジネスがけん引した。しかし、Appleから、2008年第2四半期以降の経済の健全さについて好材料を得ることはできなかった。
Appleは、第1四半期(2007年12月29日締め)の売上高が96億ドルだったことを発表した。金融アナリストの予想である95億ドルを上回った。また、同社の1株あたり利益はアナリスト予想の1.62ドルを上回る1.76ドルとなり、明るい材料を提供することとなった。この結果、Appleの純利益は16億ドル、前年同期比で58%増となった。
Macの販売台数は、パソコン部門で回復基調が続いたことから、前年同期と比べ44%増となった。だが、iPodの販売台数が2210万台と、ウォールストリートの予想である2470万台を大きく下回ったことから、投資家の間で、iPodに牽引される流れがそろそろ終わりを迎えるのではないかとの見方が出ることが予想される。同製品の販売台数は、前年同期と比べわずか5%増だったが、売上高は17%増となった。これは、Appleは第1四半期に、「iPod nano」よりもハイエンド製品の「iPod touch」の方を多く販売したためだと思われる。
こうした見方について、Appleの幹部は、第1四半期決算発表後に行われた金融アナリストたちとの電話会議の席で同調する見解を示した。Appleの最高執行責任者(COO)を務めるTim Cook氏は、世界市場におけるiPodのシェアは上昇したものの、米国でのiPodの販売台数は横ばいだったと述べた。
Cook氏は、ウォールストリートのiPod販売台数予想が外れたことについては特に言及せず、同社自身の予想に達したことを強調した。Cook氏はまた、iPod touchの出だしが好調であることにも触れた。iPod全体は前年第1四半期に匹敵する売上高の成長となり、その主な要因は同姓によるものだった。
Appleの最高財務責任者(CFO)であるPeter Oppenheimer氏は「これは、Appleがこれまでに発表したiPodの中で最も高価格な製品だ」と語った。同氏は、iPod touchは「最初の主要モバイルWi-Fiプラットフォームとなる」可能性を秘めているとし、Appleは同製品を広範な音楽プレーヤー市場とは全く異なるカテゴリに属する製品として捉えている、と語った。任天堂やソニーはこの発言に対し異論のあるところだが、iPod touchの成長を予測するうえで、これまでのiPodの売上高は必ずしも有効ではない、というのがOppenheimer氏の発言の趣旨だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス