マイクロソフトとNTTコミュニケーションズ(NTTコム)は1月22日、マイクロソフトのWindows Live Mesengerに連携したIP電話サービス「Windows Live Call by ドットフォン」の提供を開始した。
Windows Live Call by ドットフォンは、2007年11月にアップデートしたWindows Live Messenger 2008に対応したサービス。申し込みは同メッセンジャー経由でNTT Comの申し込みページにアクセスして行う。支払いはクレジットカードおよびNTTコムが運営するインターネットサービスプロバイダー「OCN」の支払いと一括のどちらからか選択できる。
Windows Live Call by ドットフォンを利用するには、1月22日以降同メッセンジャーソフト上に表示される受話器型のアイコンをクリックすれば自動的にソフトフォンが立ち上がる。メッセンジャーのメンバーリストとも連携する。さらに、ブラウザで表示したウェブサイト上の電話番号を自動で認識し、クリックひとつで発信可能になる。
ただし発信はメッセンジャー上から行えるものの、着信には対応しない。両社によると将来的には着信への対応も検討しているが、PC上から発信するという利用のニーズを優先しているとした。なお、同様にメッセンジャー上からIP電話を発信するサービスは米国、フランスで提供されており、世界で3番目のケースとなる。
通話料金は、NTTコムが提供する050番号のIP電話および同社インフラを使ったIP電話が無料、一般加入電話の場合3分8.4円、携帯電話で1分16.8円、国際電話では米国の場合1分9円になる。また、そのほかに基本サービスが月額210円、転送・留守番でんわサービス月額210円となる。また現在、2008年12月利用分まで、転送・留守番でんわサービス込みで210円で提供するキャンペーンを実施中だ。
NTTコムではすでに法人向けから個人向けまでIP電話のサービスを提供しているが、同社ネットビジネス事業本部IPサービス部長の西山敏雄氏はこの連携により、個人ユーザーの拡大を狙うと説明する。
目標ユーザー数などは明らかにしなかったものの、マイクロソフト執行役常務でオンラインサービス事業部事業部長の笹本裕氏は「すでにNTTComで400万の利用者がいる。Windows Live Mesengerは日本だけでも500万以上のユーザーがおり、その重複率は10%強。非常に大きな市場があると思っている」と期待を語った。
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