Microsoftは米国時間1月17日、身体障害者のインターネットアクセシビリティを向上させる製品作りに役立つ開発者向けツール「User Interface Automation(UI Automation)」の新バージョンをリリースする予定だ。MicrosoftのWindows Accessibilityチームを率いるNorm Hodne氏によると、同ツールは、開発されるアプリケーションがWindowsやLinuxなどすべてのプラットフォーム内で機能するように設計される限り、ロイヤリティなしで利用できるという。
Microsoftは、Accessibility Interoperability Alliance(AIA)にUI Automationを正式に寄贈した。AIAは、Microsoftの呼びかけに応じ、Oracle、Novell、Hewlett-Packard、Adobe Systemsといった技術系の大手企業と、障害者支援技術開発のGW Microなどが参加して2007年12月に発足した作業部会で、音声認識ソフトウェアや画面読み上げソフトウェアといった障害者支援製品の開発に向けた業界標準の策定を目指している。
Microsoftが新しいUI Automationを出すのは、「Windows 95」とともにユーザーアクセシビリティ設計用の開発者ツールを出して以来、約12年ぶりとなる。Hodne氏によると、UI Automationのアップデート版は、ショートカットと改良されたユーザーパフォーマンスを提供し、これら2つが連動して開発者を支援するという。ただし、UI Automationがさまざまなプラットフォーム間での相互運用性を奨励しているという事実にもかかわらず、UI Automationは障害者支援製品市場で利用されている唯一の開発者ツールではない。LinuxおよびLinux Foundationもまた、同市場向けにAPIを提供している。
「われわれはまず、複数のプラットフォームにまたがる現在の(開発者ツールの)相互運用性に取り組む必要がある。それから、(業界における開発者ツールの)単一のセットに統一するよう取り組むことになる」とHodne氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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