ゲイツ氏が語る「ソフトウェアがすべての中心となる」未来像(前半)

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:吉武稔夫、長谷睦2008年01月09日 12時59分
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 ラスベガス発--Bill Gates氏は長年にわたり、ソフトウェアはPCの枠を脱し、携帯電話から家庭向けエンターテインメント機器まで、あらゆるものに採用されるようになると声高に主張してきた。

 そのような動きが現実になりつつあることは間違いない。しかし、Microsoftがコンピュータ業界で築き上げた支配的立場を新たな消費者向け市場においても維持できるのか、あるいは、GoogleやAppleといった競合他社が最終的に勝利を収めるのか、その点についてはいまだに不透明だ。

 米国時間1月6日、Gates氏にとっては最後となる「2008 International CES」での基調講演の直前に同氏はCNET News.comの取材に応じ、競合企業や次世代DVDの将来について、そして、今までに盛んに取り上げられたデジタル機器のシームレスな融合が、基調講演で語られるばかりでなぜ現実化しないのか、その原因についても語ってくれた。

--今年もそうでしたが、今まで毎年のように、場所や機器を選ばずシームレスにメディアを利用可能になることを消費者がどれほど望んでいるか、という話題が取り上げられています。いつも思うのですが、シームレスという部分が非常に困難で、デモや基調講演で紹介されているような水準に達していないようですね。

Bill Gates:最も重要なステップは、クラウド(Cloud)OSを利用することだと申し上げておきましょう。音楽を1曲ライセンス購入したり、新しい携帯電話を購入すれば、このOSを必ず利用することになります。もちろん、新しいPCを買ったときにもです。

 これまでは、デバイス間でコンテンツを転送する部分に大きなネックがありました。ここをクラウドOSに取り込んでしまえば、認証を受けるだけであらゆるコンテンツにいつでもアクセスできるようになるでしょう。そのコンテンツの出所に関わりなくです。

--AppleやGoogleといった競合企業からの挑戦に対抗するには、今から5年以内にMicrosoftはどのような立ち位置にいるべきなのでしょうか。

Gates:長年にわたり、Appleはわれわれの競争相手であると同時にパートナーでもあります。私がAppleまで出向いて「Apple II」用の「AppleSoft Basic」を作ったのは、Microsoftを創設してからわずか3年後のことでしたし、Macintosh版の「Office」製品も手がけました。

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