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B・ゲイツ氏、CESで最後の基調講演

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:佐藤卓、矢倉美登里、吉武稔夫2008年01月08日 15時10分
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 ラスベガス発--Bill Gates氏は、おそらく2008年後半にMicrosoftの常勤職を退くことになる。しかし、Gates氏には話したいことがまだ残っているようだ。

 Gates氏は、「2008 International CES」で毎年恒例の基調講演を行ったが、その中で、新しいコンセプトのPCを数多く紹介し、音声やタッチ操作によるコンピュータインターフェースの果たす役割を喧伝した。また、オリンピック向けサイトをNBC Universalと共同で運営することも発表した。

 Gates氏は聴衆に向かって「今回が私にとって(CESでの)最後の基調講演だ」と語り、Microsoftの常勤職を外れるのは17歳のとき以来初めてのことだと付け加えた。「みなさんなら、最後の日は何をするだろうか」とGates氏は問いかけた。

 2008年後半からMicrosoftの非常勤職に移る予定のGates氏は、基調講演の場を利用して、Microsoftが1億本の「Windows Vista」を出荷したことを明らかにした。

 Gates氏は、これほど多くのVistaがPCに導入されたことで、同OSはますます魅力的なプラットフォームになるだろうと述べた。「アプリケーションや専用ハードウェアの開発にとって、これは非常に重要な意味を持つ大台達成だ」

 Gates氏によるCESでの基調講演は、いわば「ハイテク業界の一般教書演説」のようなものだが、今回がGates氏にとって最後の年になりそうだ。

 毎年開催されるCESは、Microsoftにとって、技術が目指す将来のビジョンを示し、Appleやソニーといった競合他社のアプローチとの違いを明確にしつつ、自社のアプローチをアピールする機会となっている。だが、Gates氏が喧伝した製品がこれまですべて大ヒットしたわけではない。過去の基調講演では、「Windows XP Tablet PC Edition」やさまざまなデジタル家電が紹介されたが、これらはいまだに主流の製品になっていない。2007年の講演では、Gates氏はさまざまな新技術とともに、「Windows Home Server」も披露していた。

 2008年の講演で、Gates氏が最も強調した小型機器は、人の居場所や目的地を確認したり多種多様な情報を入手したりするのに利用できる「モバイルナビゲータ」だ。この技術を実現するソフトウェアはMicrosoftの研究所で開発されているが、Gates氏はこうした機器をスタンドアロン製品として市販しようとは考えてはいない。むしろ、カメラや電話機など他の機器に、そうした機能の一部を組み込もうとしているようだ。

 Microsoftは、もう少し近い将来の話として、Samsung Electronicsから、フラットテレビを「Windows Media Center」の拡張機器のように動作させるアダプタの提供が始まることを発表した。このアダプタをテレビに取り付けると、他の部屋にあるVista搭載PCに保存したビデオや写真、音楽を鑑賞できるようになる。

 PCの新製品としては、Microsoftは、ASUSTeK Computerの「Lamborghini」ノートPCと、LenovoのノートPC新シリーズ「IdeaPad」を披露する計画だ。IdeaPadには、ストレージ装置にハードディスクの代わりにソリッドステートドライブ(SSD)をオプションで搭載できる機種もある。

 Gates氏はまた、音声とタッチ操作が将来に果たす役割をアピールした。マルチタッチインターフェースのテーブル型コンピュータ「Microsoft Surface」向けにMicrosoftが開発した新しいコンセプトアプリケーションを使って、Surfaceが「Windows Live」サービスや他の機器とどのように連携できるかを示したのだ。

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