不正コピー防止ソフトウェアで保護された音楽に不満を感じた経験がある人に。この技術は廃れつつあるようだ。
BusinessWeek誌のオンライン版であるBusinessWeek.comによると、4大レコードレーベルの1つであるSony BMG Music Entertainmentは、自社音楽カタログの一部をデジタル著作権管理(DRM)なしで提供する準備を進めているという。
BusinessWeekの記事によると、Sony BMGは2008年第1四半期中にこの計画を公表する計画という。ここでは匿名筋からの情報として、ソニーとBertelsmannの合弁会社であるSony BMGは、2月3日のスーパーボウル向けに展開するプロモーションの一環として、音楽を無料配布すると報じている。このDRMフリーの楽曲は、Amazonのダウンロードサービス経由で配布される予定。
Sony BMGとAmazonの両社にコメントを求めたが、現時点では回答は得られていない。
Sony BMGの動きは大きな意味を持つ。というのも、これにより4大レーベル全社がDRMが付いていない音楽を提供する方向で一致することになるからだ。
DRMは音楽を保護する目的で開発された技術だが、ファイル共有の広がりを阻止することはできなかった。むしろ、合法的に音楽を購入した人がDRMの影響を受ける結果となった。
Appleの「iTunes」などの合法的なオンライン音楽ストアで楽曲を購入するユーザーは、自分が購入した音楽を手当たり次第にさまざまな端末で再生することができない。どの端末でどの楽曲が再生できるのかで混乱した例も多く報告されている。
Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏は2007年、音楽業界に対し、DRMを廃止するよう呼びかけた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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