「QuickBooks」のアップデートを先週末インストールしたMacユーザーは、突然不快な出来事に見舞われた。データの消失だ。
Intuitの中小企業向け会計ソフトであるQuickBooksをMacで使用しているユーザーで、週末にかけてリリースされたアップデートをまだインストールしていないというユーザーはそれを実行しないことだ。
このアップデートをインストールした数名のユーザーに、Desktopフォルダからデータが消失したという問題が発生しており、2007年の経理事務が大詰めを迎える今週、重要な発注書や集計表がデスクトップから消えてしまったユーザーからは強い不満の声が挙がっている。この問題はWindows PC上でQuickBooksを使用しているユーザーには影響を与えないようであるが、「Mac OS X Tiger」と「Leopard」のユーザーには問題の現象が発生するようだ。
アップデートを実行しようとすると、「ハードディスクに十分な空き容量がありません」というメッセージが表示され、十分な空き容量があるにもかかわらず「はい」をクリックした場合、インストール後にマシンを再起動するとデータが消えているという。
Intuitでは、まだアップデートをインストールしていないユーザーに対し、これを実行しないよう呼びかけている。一度QuickBooksを終了した後、次に起動した時に再びアップデートをインストールするよう促すメッセージが表示されることはないと、同社は述べている。Intuitによると、アップデートを促すメッセージが再表示されないように、同社のサーバ上で問題を修正したという。
Intuitはすでにアップデートをインストールしたユーザーに対しては、「現時点で提案できることは、コンピュータの電源を切って、これ以上使用しないことである」と述べている。同社では現在、消失したデータを復元する方法について検討している段階だが、同社の技術サポート担当者とDesktopフォルダ内のデータのバックアップを取っていなかったQuickBooksのユーザーは、もうじき最悪の事態に直面することになりそうだ。
今回の問題の詳細および現時点で採りうる対応策または解決方法について、Intuitに電話で問い合わせている。情報が入り次第報告する。
最新情報米国時間12月17日午後1:55--Intuitの関係者は以下の声明を発表した。「Intuitは、一部のMac版「QuickBooks Pro」ユーザーから報告されていた、アップデート実行の際に発生する問題を修正した。今回発生した問題により損害を受けたユーザーがいたことは大変遺憾だ。被害にあわれたユーザーについては、今後誠意を持って対応する」このページからIntuitに対し技術サポートを依頼ことができる。また、同社は電話での相談も受け付けている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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