FTC、グーグルのダブルクリック買収について審査を延長

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年12月13日 11時32分
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 情報筋によると、渦中にあるGoogleによるDoubleClickの31億ドルでの大型買収について、連邦取引委員会(Federal Trade Commission : FTC)の独占禁止法担当局は、審査の延長許可を獲得したという。

 当初、FTCは買収の可否を米国時間12月13日までに決定することになっていた。しかし、今回の買収が実現した場合の市場における競争および消費者に与える影響について、少なくともあと数日検討するものと見られる。そのため13日に決定が発表されることはなさそうだ。

 Googleは11月14日、今回の事案に関する情報提供を求めるFTCからの2度目の要請に応じた。企業が「2度目の請求」に応じた場合、規制当局は、期間延長について買収する側の企業から承諾がある場合を除き、30日以内に買収を認めるか決定し、結果を公表することにになっている。

 Googleの広報担当者からは、審議は継続中とする以外、コメントは発表されていない。FTCの関係者も取材を拒否している。

 FTCはこれまで約30年は、似た業種の企業同士が合併するいわゆる垂直的合併(または非対等合併)を認めてきた。このため、同委員会は今回の案件を最終的に承認するというのが独占禁止法を専門とする弁護士たちの見方だった。

 その根拠の1つに、FTCは、競合他社が市場から排除される可能性のある同一業種の企業同士の合併に対し、今回のような買収は「効率性」をもたらし、最終的には消費者の利益になるもの、と見ている点が挙げられる。

 GoogleとDoubleClickは、いずれも広告サービス事業を展開している。Googleは独自のパブリッシャーネットワークに属するウェブサイトに広告を掲載する「AdSense」を運営、一方のDoubleClickは、パブリッシャー、広告主、法人顧客向けに広告サービスおよび管理ツール「Dart」を提供している。

 しかし、両社には相違点もある。Googleのクリック課金広告がキーワード検索をベースにしているのに対し、DoubleClickはウェブサイトにバナー広告を掲載している点だ。さらに、DoubleClickは先ごろ、ウェブサイト運営企業など広告在庫を販売する媒体と広告主の間を取り持つ広告売買サービスの提供を開始した。同社は検索エンジンのマーケティング事業「Perfomix」も展開している。

 FTCによる決断がいつ下されるかは、はっきりしていない。一部の競合企業はこれまで、買収の反対の意を表明している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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