2008年1月に予定されている700MHz無線周波数帯の競売への入札申し込みの受け付けが米国時間12月3日に締め切られ、入札企業が出そろう予定だ。
Google、Cox Communications、Frontline Wireless、AT&Tの各社は、3日に同競売の入札申込書を提出したようだ。700MHz無線周波数帯が開放されることになったのは、米連邦通信委員会(FCC)が2009年内のデジタルテレビへの完全移行を決断したためだ。この700MHz周波数帯を求めているのは、無線音声、データネットワークの構築を希望している企業だ。これだけ大規模な周波数帯を容易に手に入れられるチャンスは、今回を逃せば当分は訪れないだろう。
申し込みの締め切りは、米東部標準時間3日午後6時だ。Googleは無論、先週の時点で入札の意志を表明している。また、Frontline Wirelessの関係者からCNET News.comに連絡が入り、同社も治安ネットワークを兼ねるオープンアクセスネットワークの構築を目指し、元Netscapeの最高経営責任者(CEO)Jim Barksdale氏やKleiner PerkinsのベンチャーキャピタリストJohn Doerr氏といったパートナーのコンソーシアムとともに競売に入札する意向であることを認めた。IDG News Serviceは3日にAT&Tも入札を予定していると報じたが、AT&Tの関係者は申し込みの締め切り後に、FCCの守秘義務規定を理由に競売についてはコメントできないと語った。またCable Digital NewsはCoxの競売への参加を報じた。この件について同社にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
同競売の規定によれば、参加企業は入札の意志を発表する必要はない。しかし、ある時点でFCCが競売に関する情報を発表するため、その時に参加企業は公になる。FCCの関係者にメールで競売の規定について説明を求めたが、返答はなかった。しかし、膨大な詳細情報が書かれたPDFはこちらで参照可能だ。
Verizonの関係者は、自社の計画についてIDG News Serviceへのコメントを拒否している。しかし、Verizonは先週、携帯ネットワークのオープン化について発表している。Time Warner CableとComcastは、競売に参加しないことを認めた。Sprintについても、参加しない予定だという同社関係者の発言が引用されている。他の企業が参加した可能性は十分にあるが、どの企業が参加したかについて、数週間は明らかにならないと思われる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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