退任間近のアドビCEO、チゼン氏に過去と未来を聞く - (page 2)

文:Martin LaMonica 翻訳校正:吉井美有2007年11月28日 12時00分
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―ソフトウェア業界の整理統合が続いています。Adobeは大きな企業です(11月12日の発表では、Adobeの今事業年度の予想売上高は31億ドル)。しかし、これは3年から5年後にも独立した企業として存続できるだけの大きさでしょうか。

 われわれが現在と未来のニーズを満たす革新的なソリューションを提供し続けていられるようであれば、十分だと思います。多くの整理統合はより成熟した市場で行われており、情報通信やWeb 2.0関連の市場はまだ初期の段階にあるというのがわたしの主張です。

 情報を届けるという場面で起こっていることについて考えてみると、情報の消費に使われるメディアの種類については、世界は向こう3年から5、6年の間は変わり続けるでしょうし、Adobeはこれをうまく利用できる特別な位置にあります。他の分野のように多くの供給者がいて変化があまり速くない市場とは異なります。

 世の中にどれだけ多くのCRMソリューションが必要で、どれだけの事業分析ソリューションが必要なのかは分かりませんが、これらの分野は新しいものではありません。しかし、アイデアを扱う方法と、必要な情報ツールについては、こうして話している間にも変化し続けています。

―あなたは以前オープンソースについて話をした際、何でも無料で配りすぎるわけにはいかないという立場を明らかにしました。しかし、Adobeがオープンソースに参画していることは確かです。このハイブリッドな手法はいつまで続くのでしょうか。

 オープンソースは素晴らしいものですし、われわれが開発者のために行っていることの一部に対しては意味があります。また、われわれのランタイムに関する試みについて、Mozilla Foundationのような人たちと協調していくうえでも意味があります。

 しかし、われわれが新しいイノベーションを打ち出そうとする分野、われわれがまったく新しいソリューションを作り出すために研究開発資源を投入している分野では、今後も技術は独占的なものになると思います。これは、われわれがそれらの技術を収益化し、将来にわたって投資を続けられるようにしなくてはならないからです。

 もし世界全体がオープンソースであれば、MicrosoftやAdobeのような企業は存在しないでしょう。そして、そうなればオープンソースコミュニティにとっても困ったことになるだろうと思います。オープンソースコミュニティは慣習の多くとアイデアの一部を営利企業から取り込み、それを高めているからです。もしわれわれのような企業が存在しなければ、彼らが高めていけるものも少なくなるでしょう。

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