MicrosoftはWindows Vistaの良さをユーザーに認識してもらうための努力を十分してこなかった、とカンファレンスの会場で語るのはNPDアナリストのChris Swenson氏。「Vistaには数多くの複雑な機能が新たに追加されているが、重要なのはユーザーにそうした機能について十分理解してもらうことだ。ちょうどAppleが「iPhone」の持つ可能性を一般に訴えかけたり、「Mac」とWindows PCの比較CMの中で「Mac OS」の1つの機能あるいは長所に的を絞って取り上げたりしたように。MicrosoftはVistaのさまざまな新しい機能について、テレビ、ラジオのCMあるいは新聞、雑誌の広告を大々的に活用してユーザーの認識を高める必要がある。しかし、XPの時と比べるとVistaに充てられている広告費は話にならないほど少ない」。
XPは、それ以前に発表されたWindowsよりもユーザーの間で高い人気を誇っている。このことは、発売開始後の最初の半年間でVista(パッケージ版)の売り上げが、XPの同期間の売り上げに比べて59.7%下回ることからも明らかだ。
Microsoftは、PCメーカー各社に対し、2008年1月31日まで新型モデルにXPを搭載して販売することを許可せざるを得なかった。ところが、PCメーカーやユーザーからの要望があまりに大きかったため、この期限を5カ月先の6月まで延長することを余儀なくされた。
Microsoftでは、Vistaの売り上げが8800万本に達し、上向いてきている、としている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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