富士通は11月16日、同社が翻訳エンジンから独自に開発した英日・日英翻訳ソフトウェア「ATLAS」に新機能を追加し、「ATLAS V14」として、同社および富士通ミドルウェアより販売を開始した。12月14日からは店頭でも販売を開始する。
ATLASは、ビジネスに活用できる高精度な翻訳を実現する英日・日英翻訳ソフトウェア。スタンドアローンの環境で翻訳を行うため、外部に情報が漏洩する心配なしに企業情報の翻訳を行うことができる。
環境、医療、自動車、バイオ、金融など、さまざまな業界の専門用語に対応する翻訳辞書を搭載し、専門分野においても高精度な翻訳が可能。また、過去の翻訳資産を対訳データベース化することにより、低コストで高精度な翻訳を得ることができ、翻訳した文章をさらに翻訳メモリ化することで、翻訳のノウハウを蓄積することができる。
今回販売を開始したATLAS V14では、Windows Vistaや2007 Microsoft Office systemなど、最新のOS・アプリケーションに対応したほか、2007 Microsoft Office systemで採用されたリボンインタフェースに準拠し、操作性の向上を実現した。
従来はダイアログを開かなければできなかった設定も、作業状況にあわせてリボンの上から直接選べるようになり、翻訳・見直し・訳文の出力・辞書の登録といった翻訳作業が、一連の作業として操作できる。
翻訳品質の基盤となる基本辞書には、最新の時事用語を中心に20万語を増強し、286万語(英日143万語・日英143万語)を収録するとともに、28分野557万語(英日281万語・日英276万語)の専門用語辞書「ATLAS 専門辞書(技術・ビジネス・医学)」をオプションで用意している。
価格は、基本機能をすべて包含する「ATLAS 翻訳スタンダード V14」が9万2400円(グレードアップキット3万4650円)、「ATLAS 専門辞書(技術・ビジネス・医学) V14」が5万400円(グレードアップキット2万9400円)、ATLAS 翻訳スタンダードV14とATLAS 専門辞書(技術・ビジネス・医学)V14とをパッケージにした「ATLAS 翻訳スーパーパック V14」が13万4400円(グレードアップキット6万900円)となっている。
富士通では、今後1年間にATLASシリーズ全体で2万本の販売を予定している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」