UPDATE Appleは、Mac OS X Leopard向けに最初のアップデートを公開し、Time MachineやFinderなどの不具合を修正した。
バージョン10.5.1は現在、「Software Update」やAppleのウェブサイトから入手可能となっている。容量は110Mバイトで、Leopard公開後の3週間で報告された主な不具合の一部が解決されている。10.5.1の公開前日には、Tigerの最新アップデートであるMac OS X 10.4.11が公開されている。
今回のアップデートが公開されたタイミングは、Tiger用に最初のアップデートが公開された時に比べて早くなっている。Leopardの発売は順調で、最初の週末でMac OS Xユーザー200万人がアップグレードした。しかし、通常、どのOSでも最初のバージョンには問題が多い。また、iPhoneを確実に予定通り出荷するためLeopardの発売予定を変更していたAppleは、同OSを10月に出荷することで追われていた。
Time Machineは、Leopardリリース前に最も注目を浴びていた機能だと思われるが、ファイルのフォーマットや修復に関していくつかの問題が生じた。Appleによると、新しいソフトウェアにより、512Gバイトより大きいMBR(マスターブートレコード)ハードドライブや、NTFSファイルシステムを使用するドライブのバックアップに関する問題が修正されているため、それはもう過去の話であるという。アップデートでは、復元されたファイルの一部が所定のフォルダに表示されないという問題も修正されている。
「move」コマンド実行後に接続が中断された場合にデータがシステムから削除される可能性があるという「Finder」の問題も大きく取り上げられていたが、今回のアップデートで修正された。またLeopardのファイアウォールにも変更が加えられた。つまりアップデートとともにリリースされたサポートドキュメントによると、Appleは、ファイアウォールの選択タブの1つにある用語を、よりわかりやすいものに変更したという。Leopardのアプリケーションファイアウォールのデフォルト設定はこれまでと同様に、「Allow all incoming connections」のままだが、ファイアウォールを「Block All」ではなく「Allow only essential services」と設定することが可能になった。
Leopardでは、アプリケーションファイアウォールに対し、Macへの外部からのアクセスをすべて許可するか、重要なネットワーク通信のみを許可するか、その都度許可するかどうかを指定するかを、ユーザーが設定可能である。Leopardのファイアウォール設定に対し3つめのオプションが選択されている場合に、「root」権限で動作する一部のバックグラウンドプロセスに付随する実行可能プログラムは、それらは遮断したいプログラムだとユーザーが設定していても、システムにアクセスすることが可能であった。これはよくない。
今回のアップデートでは、この問題が修正されており、「block incoming connections」と設定された実行可能ファイルは、関連するプロセスがシステムへのフルアクセス可を意味する「root」権限で動作していても遮断される。またファイアウォール設定を変更すると、その変更が自動的に有効になるため、変更を有効にするために再起動する必要はない。
「Back to My Mac」や「Airport」ワイヤレスネットワークなどいくつかの機能に関する問題も修正されている。全修正項目リストについては、Appleのウェブサイトを参照して欲しい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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