弁護士で「Standards Blog」というブログを執筆しているAndrew Updegrove氏は、World Wide Web Consortium(W3C)の関係者と話をして、「Compound Document Format(CDF)」というファイル規格が「Office」のようなアプリケーションに適した規格ではないことを知らされた。
米国時間11月7日にW3Cの技術総会に出席した同氏は、W3CでCDFを担当しているChris Lilley氏と話す機会を得た。Lilley氏によると、CDFは表計算やワードプロセッサのようなアプリケーションのために設計されたものではなく、それ以外のウェブ技術間の相互運用性を図るためのものだという。
Updegrove氏が質問したことの発端は、10月末に明らかになってウェブ上で多くの議論を呼んだニュースにさかのぼる。内容は、「OpenDocument Format(ODF)」規格の推進団体OpenDocument Foundationのメンバーたちが、ODFに関する取り組みを中止するというものだった。ODFには技術的な制約があるため、現在はMicrosoftの「Office Open XML」規格とCDF間で文書を変換する方法の開発に力を注いでいるというのだ。
OpenDocument FoundationのメンバーがODF規格を見限ったという事実は、ODFを広く普及させようと推進している人々の内部に亀裂が生じたのだとみなされた。
自身もODF推進派であるUpdegrove氏は、技術的な問題が取り組み中止の理由のすべてではないと述べている。この件に関する同氏の意見は、11月9日付けのStandards Blogで読める。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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