あるセキュリティベンダーは、慎重ながらも予想を立てようとしている。モバイルセキュリティ開発企業Masabiでセキュリティ開発を率いるBen Whitake氏は、言葉を慎重に選びつつもオープンソースに軍配を上げる。「Gphoneはオープンソースをベースにしている。これは、誰もがアクセスでき、さまざまな活動が積極的に行われることを意味する。脆弱性が指摘されているiPhoneよりは良いスタートを切るのではないだろうか。ただし(iPhoneであろうが、Gphoneであろうが)、初期の製品は安全でないと考えた方がよい」(Whitake氏)
Whitaker氏はiPhoneについて、脆弱性の報告や、スマートフォンとしてのインターネット接続機能を考えると、完全にJavaベースのモバイルプラットフォーム(同氏はこれを「セミスマート」と分類する)よりも脆弱であろうと述べる。GphoneのSDKがどこまで厳密にJavaベースのものになるのかは、発表されるまで分からない。
iPhoneのケースについて、Whitaker氏は「新しいウェブブラウザが出ると、AjaxやJavaScript、ActiveXの脆弱性を突くウェブサイトに狙われる。携帯電話はスマートでない方が、その分だけ安全だ。Javaのサンドボックスが一般的な攻撃からは保護してくれるので、(Android)の開発者たちは、セミスマートフォンのプラットフォームを採用するべきだ」と述べる。
またWhitaker氏はiPhoneと同様にGphoneデバイスでも脆弱性が見つかると述べる。「たとえば、どんなアプリケーションでも稼働できる環境が提供されれば、キーロガーのインストールを許すことになる」(Whitaker)
これから多くの開発が行われるであろうし、英国市場ではGoogleベースのデバイスだけでなく、AppleのiPhoneの発売も今まさに始まろうとしているところである。どちらに勝利の女神がほほえむかは、まだ分からない。しかし1つだけ確かなことがある。それは、外部に接続するデバイスで100%安全なものなどないということ。iPhoneもGphoneも決して例外ではない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?