Microsoftがいわゆる「100ドルノートPC」向けのWindowsを開発しているというニュースは多少の驚きを持って迎えられたが、One Laptop Per Child(OLPC)の会長であるNicholas Negroponte氏は同プロジェクトからWindowsを排除したらオープン性を推進できないと述べた。
MicrosoftのコーポレートバイスプレジデントであるWill Poole氏は先週Reutersに対して、同社は発展途上国の学童向けに、耐久性を高めたノートPCで動作する「Windows XP」の機能限定ハージョンを開発中であると述べた。Poole氏は当初は数カ月で完成すると言ったとされていたが、MicrosoftはPoole氏の発言が誤って引用されたとし、Windowsは100ドルノートPCにWindowsを搭載したい意向だが、多くの作業が残っていると述べている。
教育用のXOノートPCはフリーソフトウェアとオープンソースソフトウェアを使用して構成されている。これはXOの幼いユーザーがノートPCのソフトウェアを自由に改変できるようにしたいというOLPCプロジェクトの意向の表れである。
Negroponte氏によるとMicrosoftのソフトウェアを同マシンで認める決定を下した背景にはOLPCのオープン性を求める思想があるという。
「OLPCは一方で『オープン』であると主張しておきながら他方でMicrosoftを排除するわけにはいかないだろう。オープンというからにはオープンでなければならない」(Negroponte氏)
Negroponte氏によると、XPの発表はOLPCとMicrosoftとの間の長期にわたる協力関係における最新の進展である。
「MicrosoftはXO向けのWindowsの開発にずっと携わってきた。われわれは1年前にOLPCのノートPCにSDスロットを搭載したが、これはMicrosoftのためである」とNegroponte氏は語り、SDスロットを搭載することによってメモリを拡張することが可能になりWindowsを動かしやすくなると説明している。
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