ライブドア、社長交代を正式発表--「石坂は新しい日本のエグゼクティブ」

島田昇(編集部)2007年10月24日 20時56分

 ライブドアホールディングスは10月24日、社長交代の人事を正式に発表した。

 10月24日開催の取締役会で、アリックス・パートナーズ・アジア・エルエルシーのバイスプレジデントである石坂弘紀氏を新社長に内定することを決議。同日、都内で記者会見を開いた。

 社長交代の人事は2007年12月末に行い、現社長の平松庚三氏は退任する。

石坂弘紀氏 新社長に内定した石坂弘紀氏

 会見の席で、平松氏はこれまでのライブドアでの経営を振り返るとともに、今後の課題、自身の退任理由と新社長選出の理由を語った。

 「当初はノーアウト満塁のマウンドに立った思いだったが、単月黒字を達成するなど、中継ぎとしての役目は果たせたと思う。今では師匠とも呼べる非常に優秀な社員たちに支えられ、非常に有意義な2年間を過ごせた。今後のライブドアにおける一番のチャレンジは訴訟対応。これについてわたしは専門ではない。一方、石坂は米国の弁護士資格を持ちながら官と民の両方の経験がある新しい日本の形のエグゼクティブ。1年以上ライブドアの経営コンサルタントを経験しており、社内からの信頼も厚く、ライブドアの強いところ弱いところ、これからやらなければならないことをよく知っている」

 石坂氏は「当初は不安を持ちつつライブドアとかかわってきたが、若くて優秀な人材がたくさんいる。ブログサービスでナンバー1など素晴らしい事業もある。今後の具体的な計画は持ち合わせていないが、今ある事業価値の最大化を図り、活気のある会社『元気なライブドア』を目指したい」とした

 平松氏の今後については、「ライブドアに残るという選択肢はなかった。当初から公言していた『中途半端に投げ出さない』ということはしなかったし、自分自身としてやりたいこともまだまだたくさんある。具体的な今後についてはまだ何も決まっていない」とした。

石坂弘紀氏(いしざか・ひろのり)
1973年生まれ。長野県出身。東京大学卒。通商産業省(現:経済産業省)入省後、コロンビアロースクールを経て、コロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所客員教授。産業再生機構に出向後、経済産業省退職。2006年3月、アリックス・パートナーズ・アジア・エルエルシー入社。米国ニューヨーク州弁護士。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]