Bill Gates氏とSteve Ballmer氏がMicrosoftの最初の10億人の顧客を作った。Will Poole氏の仕事は、次の10億人の顧客を獲得することだ。
Poole氏はMicrosoftの新興成長市場の開拓を共同で率いる立場にあり、2015年までにさらに10億人の人々にコンピューティング技術へのアクセス手段を提供するという同社のゴールを達成する役割を負っている。
Microsoftはこの分野で、Windows XPとVistaのStarter Edition、学校用の共有コンピュータ、携帯電話を大きなディスプレイにつないで低価格のコンピュータとして使えるようにするための研究など、さまざまな試みを行っている。Poole氏によれば、この最後の試みへの反響が大きく、実現に近づいているという。
Poole氏は最近のCNET News.comの記者および編集者との会合で「われわれはこれを現在中国で開発している。製造パートナーとの契約を済ませており、北京のグループはこれに熱心に取り組んでいる。おそらく1年以内に試用が行われるはずで、人々の反応も得られるようになる」と述べている。
この会合で、Poole氏はMicrosoftのアプローチと抱えている課題について語った。この問題には、多くの人が最新の技術を購入する金銭的余裕を持たないということ以上の課題があるという。現実には、妥当性とアクセシビリティの方が世界の貧困層にとっては大きな問題だとPoole氏は言う。
まず、新興成長市場と新興成長セグメントの違いを説明させてください。前者は、人々が典型的に想像する国々、例えばブラジル、ロシア、インド、中国です。後者には、もっとたくさんの開発途上国経済が含まれます。もちろん、新興成長市場の国々にも技術への到達手段を持たない人々が多くいます。同時に、われわれは新興成長セグメントと呼ばれる概念をかなり広範囲なものと位置づけています。属する市場に関係なく技術への到達手段を持たない人々のことです。
技術を通じて社会的、経済的なチャンスを得るべくそうした人々を支援する方法は、主に3つあります。1つめは、教育を変えることです。2つめはその国でのイノベーションを促進することであり、3つめは仕事やさまざまな機会を提供することです。
世界を旅していると、PCの力が人々に新しい可能性をもたらしているのを実感します。より多くのお金を稼ぐ仕事を得られるようなスキルを持ったり、あるいは、障害により職を得る機会のなかった人たちが仕事をできるようになったりというようなことです。
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