注目のCover Flowに関しては、非常におもしろい機能ではあるものの、iPod classicの操作系で使う場合はあまり実用的ではないという印象だ。表示速度やスクロールの追従性はそれほどストレスを感じないが、現状ではCover Flowモードにすると全アルバムが表示されてしまう。そのため、アルバム数が多くなればなるほど目的のアルバムを探し出すのがたいへんになってくるのだ。
iTunesのように、プレイリスト単位でもCover Flowが使用できれば、もう少し使いやすくなると思うのだが。また、昔の8cmシングルのような細長いジャケットは正方形にトリミングされてしまうのも残念。
もっとも、これらはファームウェアのアップデートで改良される可能性がある。実際、出荷直後にリリースされたiPodソフトウェアアップデート1.0.1では、クリックホイールの操作感がかなり改善された。購入した後は、できるだけこうしたアップデート情報にも注意を払うようにするといいだろう。
このほかの部分に関しては、リスト表示の際にアルバムジャケットがサムネール表示されたり、タイトルの下に楽曲数やムービーの長さが表示されるなど、細かい改良が数多くされているのに好感をもった。また、歌詞やメモの表示の際、英字だけでなく日本語にもアンチエイリアスがかかるようになり、見やすくなったのもうれしい。
iTunes側で行ったプレイリストの階層化がきちんと再現されるようになったのもポイントが高い改良点だと言えるだろう。
ユーザーインターフェースの大幅な変更のせいか、まだ細部に詰めの甘さが見られるiPod classicだが、メディアプレーヤーとしての性能や革新性は、競合機種に比べて明らかに一歩抜きんでている。
使いやすいプレーヤーを探している人には、文句なしにお勧めできる製品だ。また、収録可能なデータ容量も、最大160Gバイトと大きくリードしている。音楽や動画のライブラリを溜め込んでいる人には、今のところ唯一無二の存在であると言えるだろう。
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