タッチパネルを搭載したiPod touchの登場により、iPodファミリーのラインアップは4つに増加した。それにともない、従来の「iPod」は、「iPod classic」と名称が変更されることになった。
変わったのは名前だけではない。従来は30Gバイト/80Gバイトだった内蔵HDD容量が、80Gバイト/160Gバイトへとほぼ倍増した。また、フロント部の材質がポリカーボネイトから酸化皮膜処理されたアルミニウムに変更された。
前モデルは表面を少しこすっただけでこまかい傷がついていたが、アルミニウムになったことで傷にはかなり強くなっている。同時に、指紋も目立ちにくくなった。ただし、本体裏面の材質に関しては従来通り。指紋や傷がつきやすいので、気になる人はケースを使用した方がいいだろう。
なお、HDD容量が増えたにも関わらず、本体の厚みは0.5mmほど薄くなっている。ただし、フルメタルになったためか、重量は逆に約5g増加している。もっとも、持ったときに顕著な差を感じるほどではない。
今回、ハード面以上に大きな変化があったのが、ユーザーインターフェースだ。メニューの表示画面が2分割され、片側にアルバムのアートワークや写真がアニメーションでランダムに表示されるようになった。また、アルバムジャケットを見ながら目的の楽曲を探すことのできるCover Flow機能も実装された。このほか、世界時計やゲームなどの内蔵ソフトもよりグラフィカルなものに進化している。
ただし、iTunes Storeで販売されていた前モデル用のゲームは、互換性がないためインストールすることができなくなっているので注意したい。
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