ご存じのとおり、iPod nanoを開封したら、まずMacやWindows PCのiTunesから曲を転送しなければ始まらない。今回は8Gバイトモデル。手元のMacBookのiTunesのライブラリには60Gバイトの音楽やビデオが溜まっている。そのためプレイリストを選ぶなどして、転送する音楽やビデオを選ばなければならない。
このあたりの手順は、他のiPodと同じだし、わからなくてもヘルプを見ながら簡単に転送していくことができる。音楽、ビデオの同期が終わると、iPodには自動的に接続を解除できる旨のメッセージが表示され、いちいちイジェクトボタンをiTunesの上で押す必要なく、すぐに持ち出すことができる。ディスクとして利用する場合はその限りではないが、iPod nanoの容量では、音楽とビデオをめいっぱい詰め込んで使うのがよいだろう。
音楽とビデオを詰め込んだiPodの接続を解除すると、目新しいメニューが現れる。解像度が320×240ピクセルに拡大されたことで、画面の使い方にも余裕が生まれる。トップメニュー、ミュージックやビデオなどの2段目のメニューは、画面が半分に分割され、左側に今までのようなテキストのメニューが表示される。
一方の右側には、ミュージックなら入っている音楽のジャケット写真が、ビデオならサムネイル画像、写真なら入っている写真がそれぞれ、スクロールする。これも、iMovieやiPhotoのスライドショーで設定できるKens Burnエフェクトが自動的にかかる。音楽を選ぶ前からついつい新しいiPod nanoの画面を眺めていたくなってしまう。
ミュージックを選ぶと、目新しい「Cover Flow」がある。iTunesでおなじみのジャケット写真をぱらぱらめくりながら音楽を探すことができる機能だ。アニメーションのビジュアル的にも非常にキレイに動くし、タイトルの羅列だけでは探しにくかったアルバムの検索を助けてくれる。
iPod classic、iPod touch、そしてiPhoneと、iPod shuffle以外のiPodではすべてサポートされることになった。iPod上のCover FlowでiTunesより優れているのは、ジャケットを選んで中央のボタンをクリックすると、ジャケットが裏返り、そのアルバムでiPodに入っている曲を表示、さらにホイールを使えばその曲をすぐに再生できるのだ。
音楽をめくりながら探すスタイルは、画面が小さいと思われがちなiPod nanoでもきっちりと楽しむことができた点はうれしい対応であった。
ちなみに曲を再生する画面も進化した。ジャケットは少し斜めに配置され、てかてかの床面に反射している様子がAppleらしい画像の扱いで美しい。また美しいフォントで曲名を表示してくれるのも見やすい。曲のタイトルは大きな文字表示され、アーティスト名やアルバムタイトルはグレーの小さな文字。そしてもしスターを付けていれば、その数がさらに下に並ぶ。この表示の見やすさ、わかりやすさも上々だ。
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