GMO-VP(GMO Venture Partners)は10月3日、仮想世界関連の技術やサービスに関わるベンチャー企業のビジネス化と成長を支援するファンド「仮想世界ファンド投資事業組合(仮想世界ファンド)」を設立した。
仮想世界ファンドでは、「Second Life」をはじめとする仮想世界関連の技術やサービスに関して独自の技術・事業モデルを持ち、これからの仮想世界分野の10年を担うベンチャー企業を投資対象とするという。投資対象を「プレイヤー」「イネーブラー」「プラットフォーマー」の3層に分け、仮想世界参加者のビジネス展開を支援する参入支援、広告代理、運営代行などを中心に投資活動を展開する。
GMO-VPは、2006年後半からインターネットユーザーの中でSecond Lifeが話題になり始めた時期に、この分野に対するリサーチを開始し、2007年はSecond Life Fund Project、ビジネスコンテスト等を行うことでさらなる調査を進めてきた。その結果として、Second Lifeだけに限らず仮想世界全般という視点で、巨大なポテンシャルがあることを認識し、専用ファンド設立の本格検討を開始したという。
また、GMOインターネットグループはサーバホスティングの強みがあり、仮想世界はいずれホスティングビジネスになるとの予測から、グループとのシナジーも期待できると見ている。
投資案件第一号となるマグスルは、仮想世界への進出・参入支援業大手として、Second Life内に400万平米を超える仮想の日本人居住区「マグスル東京」などを所有し、日本テレビ、東芝、サントリー、HIS、サイバーエージェントほか500以上のテナントを持っている。GMO-VPでは、マグスルが今後仮想世界業界の台風の目になると評価し、仮想世界ファンドにて10月5日にマグスルが実施した第三者割当増資の引受を行う予定だ。
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