ブース中央に夏モデルを大々的に並べ、NTTドコモと違って端末中心の構成となっていたCEATEC JAPAN 2007のKDDIブース。特に新端末「INFOBAR 2」は初の一般公開となり、多くの人の注目を集めていた。
auの最新デザインケータイであるINFOBAR 2。初代INFOBARの趣を残しつつ新しいデザインに進化してる。発売前の先行展示となったことで、多くの人が実際に手にとっていた。また、かばんメーカーであるエースの「ACE 60」とのコラボレーションによる専用ケースもあわせて展示。コーナー周辺には、いままで発売された歴代の「au design project」モデルが飾られ、“デザインのau”というイメージ作りをしていた。CEATEC後に展示されるのはKDDIデザイニングスタジオで、10月31日からとなっている。
このほか、ブース中央には夏モデルを展示。その中には未発売の「W53S」の姿もあった。クルクルと回すジョグダイヤルが進化した「+JOG」と、着せ替えパネル「Style-Upパネル」が100種類以上提供されることで注目されている端末だ。コーナーには100種類近くのStyle-UPパネルが飾られ、「W53S」を彩っていた。
免許申請が始まった2.5GHz帯。この周波数帯の免許獲得を目指すKDDIは、ブース内にWiMAXコーナーを展開。子会社であるワイヤレスブロードバンド企画のコーナーとして、インテルなどとともに技術展示をしていた。
各通信事業者の中では、WiMAXの技術開発で先行しているKDDIは、免許取得後すぐにでもサービスを開始できるような体制をとっている。すでに40Mbpsの高速大容量通信も実現済み。時速200kmの速度でも最大十数Mbpsの通信が可能となっている。街中だけでなく、新幹線や自動車内でも高速通信ができるのだ。
屋内用小型基地局や屋外用小型基地局なども展示。屋外用はauの基地局の上に追加して取り付けられるほどのサイズ。街中では1km程度の範囲、郊外で1.5km程度の範囲をカバー可能で、指向性を高めれば数kmは大丈夫とのことだ。展示していたタイプではアンテナが1本だけだったが、指向性付きのものを3本組み合わせることもできる。
このほかインテルがWiMAX対応端末のプロトタイプを展示。UMPC(ウルトラモバイルPC)、やMID(モバイルインターネット端末)での高速通信の実現を目指している。
携帯電話への応用はまだ先になるが、KDDI研究所で進められている「自由視点映像」が参考出展されていた。30台のカメラを円周に並べ、その中央で動いている人物を撮影。画像処理を行い、3D空間内にその人物を展開するというもの。
この30台のカメラで撮影した映像を合成して3D映像を自動生成する。自分の好きな視点にカメラを移動させることができ、あたかも自分がその空間の中を歩いているような感覚を味わえる。直径10m程度の空間を実写で実現しており、周りからの映像だけでなく、空間の内側から映像も見られるようになっている。
映像の進化の方向として、高画質化ばかりが話題になっているが、この視点を自由に動かせる技術も今後の映像の進化には欠かせないとKDDIでは見ている。
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