Associated Pressは米国時間9月25日、Cisco Systemsが中国最大級の家電メーカー、海爾集団(ハイアール・グループ)と家庭向けネットワーク機器の開発で提携すると報じた。
Ciscoとハイアールは声明の中で、ホームネットワーキングシステムの構築にむけ、マネジメント、戦略的投資、建設の分野で両社がベストプラクティスを共有すると語っている。提携の具体的な詳細は明らかにされていない。
ハイアールはこの数年、国際市場への進出が著しい。ハイアールの最高経営責任者(CEO)張瑞敏氏によると、ハイアールはCiscoが中国国外における同社ブランドの拡大に寄与すると見ているという。
張氏はプレスリリースの中で「効果的な国際進出のためにはCiscoのビジネス手法をモデルとして活用することが必要だと考えている。ネットワーク化されたITの比重が大きいカスタマーサービスなどの分野では特にそうだ」と述べている。
ハイアールのウェブサイトを見ると、同社の製品には冷蔵庫、エアコン、洗濯機、テレビ、給湯装置、パソコン、携帯電話、キッチン家電などがあると紹介されている。
一方のCiscoにも、ハイアールと提携することで、世界有数の消費市場のメーカーと密接な関係を構築できるメリットがある。中国はテレビ視聴者数が約4億人と世界最大で、インターネット利用者も米国に次いで2位につけている。
このほかにもIT系の大企業による中国企業との提携が相次いでいる。6月にはMicrosoftが中国の大手テレビメーカー、四川長虹(チャンホン)との提携を発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」