「Google Gadget Ads」の登場とオンライン広告の実情

文:Tim Leberecht(Special to CNET News.com) 翻訳校正:ラテックス・インターナショナル、編集部2007年09月21日 15時28分
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 広告の「次の目玉」として誕生したウィジェットにマスコミの歓迎ムードが漂う中、Googleがようやく新しい「Google Gadget Ads」のベータ版を世界中のスポンサーに向けて発表した。Google Gadget Adsはリッチメディア機能を搭載したインタラクティブな広告である。データフィード、画像、ビデオを格納できる他、FlashやHTMLでの作成も可能だ。Gadget AdsはGoogleのコンテンツネットワークで動作し、1クリック、1インプレッションの両単位での料金体系となる予定である。

 「検索」に関する、大きな影響を与えた本の著者であるJohn Battelle氏は、Googleのリッチメディアの採用を歓迎しており、「リリース版では特に『会話』機能の採用と、売る側が広告を掲載し、提供者や利用者に推進させるという、私が『売る側が発信する広告(sell-side advertising)』と名付けたアイデアに向けて一歩前進していることに感銘を受けた」という。

 しかし、この新しい広告形態が話題となるなか、Publishing 2.0に掲載されているMcKinsey & Co.の最新の報告では、「企業のオンラインマーケティング方法」に関する予期せぬ結論が引き出されている。消費者の関心の大半がオンラインに向けられている今でも、「きちんとした指標、十分な機能がない」ため、スポンサーはオンライン広告への出費に慎重であるというのだ。McKinseyは、5つの業界のマーケティング責任者410人に聞き取り調査を行った。すでにオンライン広告を行っている企業のうち、52%が「影響を測定する十分な指標がないこと」が最大の障壁と答え、続いて社内能力の不足(41%)、経営陣の説得の難しさ(33%)、使えるデジタルツールに限りがあること(24%)、代理店の能力不足(18%)となっている。

 これは驚くべきことだと思う。昔からのテレビコマーシャル、看板、印刷広告の指標が1クリック、1インプレッションでの料金体系よりも信頼性が高いとは、誰も断言できない。私は、よりダイナミックな広告モデルへの適応に苦慮しているスポンサーにとって、従来の広告モデルの方が「快適で慣れている」だけだとするPublishing 2.0の意見に賛成である。

 Steve Rubel氏は、個人的な見解として、「一部のWeb 2.0サイトは絶対に巨額の広告費を獲得できない」と主張する。「多くのオンラインコミュニティ、ブログ、ソーシャルネットワークは、製品やサービスを購入する意志を持ったビジターを呼び込む体制が整えられていないため、大部分のスポンサーは魅力を感じない。(中略)今日、スポンサーの大半は、従来の媒体購入モデル、すなわちリーチと頻度を基準に、コミュニティサイト、ブログ、ソーシャルネットワークを判断している。残念なことに、ロングテール効果のため、多くのWeb 2.0サイトがマーケティング業者に期待される数字を提供できないのが現実だ。需要と供給という経済がここでも働いている」

 小ささと多額の広告費、ロングテールとショートリーチ。さて、あなたの考えはどうだろうか。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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