ブログ作成やメールといった各種タスクに対応するコンポーネントを含むサービススイートにある「Windows Live Gallery」をインストールすれば、Vista Photo Galleryを引き継ぐとBlock氏は語った。
Microsoftは、Windows XPにおける写真処理機能を重視していないかもしれないが、顧客からのフィードバックの結果、同社がXPからすくい上げてVistaに追加した機能が1つある。写真をインポート処理する際、XPではユーザーがどの写真をパソコンに転送するか、どの写真をカメラから削除したりそのまま残すか選択できる。これに対してVistaでは、全部転送するかゼロかの選択しかない。
「Vistaでの目標は、写真のインポートをとにかく簡単にすることだった。しかし、ユーザーはもっと高い機能を望んでいるということが、フィードバックからわかった」とBlock氏は言う。
Windows Live Photo Galleryが、Vistaの写真管理機能のあるべき姿だったと受け止めるのは間違いだとBlock氏は論ずる。「新しい機能の追加なのだ。これは修正と考えないでほしい」と同氏は語った。
標準のVistaでも機能強化されたVistaでも、写真インポート処理では、画像に写真の場所や名称などのラベルをタグ付けできる。こうした「メタデータ」の追加は、コンピュータユーザーが特定の写真を検索できるようにするためのソフトウェアの重要な部分だ。
Vistaは写真メタデータに関して、異なる標準をいくぶんか単純化していると、InfoTrendsのアナリストEd Lee氏は述べる。だが、それでも問題は残っている。
たとえば画像編集大手のAdobe Systemsも、ユーザーによる写真にタグ付けして、1から5までにランク付けできるソフトウェアを提供している。AdobeのソフトウェアもMicrosoftのソフトウェアも、他社のソフトウェアで書かれた写真の1次タグに関しては読み込める。だが、より詳細な情報を記載した2次タグに関して両社のとった取り組みには互換性がない。つまり、1次タグが「花」とすれば、2次タグに「バラ」を加えて情報を拡張するといった場合だ。
「業界標準として合意に至っていない。どちらの記述もよいものなのだが、ただ互換性がない」と、Block氏は述べる。
両社が2次タグの相違に関していずれ話しあう可能性があるのかについて、Block氏は見込みを語るようなことはなかった。
Windows Liveのベータ版はMicrosoftのサイトからダウンロードできる。対応しているOSはWindows XPおよびVistaだが、XPの場合には検索と色管理に対応した別のコンポーネントのインストールが必要となり、どちらのOSの場合も「SQL Server 2005 Compact Edition」のインストールが必要となる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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