サイト運営者にオンライン広告ネットワークを競争させる「Pubmatic」

文:Rafe Needleman(Webware.com) 翻訳校正:菊地千枝子2007年09月20日 20時32分

 ウェブサイトまたはブログを運営しているが、いくつかあるオンライン広告ネットワークのうち、どれを使ったらよいかわからない?それなら「Google AdSense」を使い、悩むのはやめよう。いや待て、それではだめだ。「PubMatic」にはほかの考えがある:あなたのウェブサイトの訪問者数を、広告ネットワーク(当面はGoogle、Yahoo、ValueClick、Komli、BlueLithium、そして今後はもっと登場する予定)に競り落とさせるのだ。

  PubMaticは、利用者のサイトのトラフィックを多様な広告ネットワークに橋渡しして、支払額が高いものに応じて、広告モジュールを交換するという賢いモデルを採用している。このサービスではまた、広告モジュールのレイアウトを常に変更し、利用者のサイトに最も適したものに固定しようと試み続ける。

PubMaticのYahooウィジェット PubMaticのYahooウィジェットは、ウェブサイトの広告パフォーマンスを示す。(Credit: PubMatic)

 気の利いた(「Yahoo Widget Engine」に対応する)ウィジェットも用意されており、これを使って、自分のサイトの広告パフォーマンスをほぼリアルタイムで追跡することもできる。

 このサービスはベータ段階では無料である。サービスが提供する内容を考えると、それが昨今では当たり前のようだ。しかしビジネスモデルとして、これはおかしな話だ。このサービス自体、その技術が提供する内容と同じく、ウェブ発行の経済活動に参画してこそ意義がある。そして本製品の運営者は、それを経済活動のひとつとして参画させる手段について考えを持ち、あるいは少なくともその手段を実験してみるべきだ。創業者のAmar Goel氏が電子メールや報道資料で述べているように、本サービスで顧客サイトの広告収入を90%増やすことができると言いながら、PubMaticがその報酬の一部を得るほどの自信がないというのは、何かしら辻褄が合わない。Goel氏の私に対する言い分は、このサービスで料金を課す計画はあるのだが、まずは利用を促したいというものであった。

 PubMaticは「TechCrunch 40」イベントに参加しており、米国時間9月18日にパブリックベータ版を公開した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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