Time WarnerのAOL Internet部門が、行動分析型ターゲット広告を手がけるTacodaの買収で合意した。
ユーザーのオンライン行動に関連する行動分析型広告は、次世代のオンライン広告である。Yahooは数週間前、広告配信における行動分析情報と人口統計学情報を融合させる、SmartAdsを立ち上げている。
調査会社eMarketerによると、行動分析型ターゲット広告は2008年に倍近く伸びて10億ドル市場となり、2011年までに約3倍の38億ドルに達すると予測されている。
広告市場では統合が進んでいる。Googleはオンライン広告会社DoubleClickを31億ドルで買収する意向で、Yahooは最近Right Mediaの株式の80%を6億8000万ドルで買い増ししており、MicrosoftはaQuantive買収に60億ドルを提示し、WPP Groupは約6億5000万ドルでの24/7買収に動いている。
今回の動きは、AOLの広告関連企業買収としては最新のものである。同社は2007年に入って、モバイル広告企業Third Screen Mediaと、ドイツに本拠を置くオンライン広告配信企業AdTech AGを買収している。2006年にビデオ広告会社Lightningcastを、2004年に最大手のサードパーティディスプレイ広告ネットワークAdvertising.comを買収した。
ニューヨークに本拠を置くTacodaは、AOLの完全子会社となる予定。買収金額は明らかにされていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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