コンソールを含んだ旧版は2Gバイト近いサイズだったが、ESX Server 3i自体のサイズは32Mバイトに過ぎない。
旧ESX ServerでVMwareが行なった修正のうち、約半分はハイパーバイザではなくRed Hat Linux部分の脆弱性に対応するものだった。
Rosenblum氏は「3iではこのような脆弱性はすべて解消されたものと期待している」と述べた。
また同社は、将来出荷予定の仮想化製品に独自のセキュリティソリューションを組み込むという取り組みでも、ある程度の進展を見せている。
VMwareでインターンとして働いているジョージア工科大学研究助手のMukil Kesavan氏は、カンファレンスで、仮想化サーバーを対象としたホストベースのウイルス検査ソリューションの開発に関する自身の研究を発表した。このようなソリューションを利用すれば、仮想マシンごとにウイルス対策ソリューションを購入する必要がなく、複数の仮想サーバーを稼動させていても、1台の物理サーバーにつき1つのソリューションを購入するだけですむ。
VMwareはさらに、8月初めに買収したDeterminaから取得した「Memory Firewall」技術を組み込むことにも取り組んでいる。
Memory Firewall技術を使ったDeterminaのソフトウェアは、システムの動作速度を落とすことなく、バッファオーバーフロー攻撃からシステムを保護する。また、稼働中のサーバを停止せずただちに修正が可能な「ホットパッチ」技術も開発している。
Rosenblum氏は次のように述べている。「この2つはどちらもすぐれた技術だと思った。これらの技術をVMwareの製品に組み込めるときが来るのを楽しみにしている。高レベルで、さらなるセキュリティ機能を追加した(VMwareの管理コンソールの)「VMware VirtualCenter」を組み込むのは素晴らしいことだ。この機能はオプションとなるだろう。マシンの動作速度が若干落ちるが、攻撃に対する安全性は高まる」
IntelのシニアバイスプレジデントPat Gelsinger氏は、VMworld 2007の講演で、セキュリティは仮想化における大きな問題の1つだと述べた。というのも、多くの顧客はサービスの質が高まるまで仮想マシンを導入しそうにないからだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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