VMwareが、仮想化システムのパフォーマンスを計測するベンチマークソフトウェア「VMmark」を発表した。
仮想化は、柔軟性と、数十から数百の仮想化システムを1台のハードで実行する機能において明らかなメリットがある。しかし、これまでは仮想化システムのパフォーマンスを明確に測定することが難しかった。仮想化ソフトウェアでリードするVMwareはこの問題に対応すべく、仮想化ソフトウェアに対象を絞った初のベンチマーク製品VMmarkをリリースした。
VMmarkは、仮想環境で実行されているアプリケーションのパフォーマンスを測定する。だが、仮想化システム上で動作する顧客の環境には膨大なバリエーションがあり、これを正確に表す精度の高い標準ベンチマーク測定方法探しが容易でなかったことを同社は認めている。同社によると、ベンチマークの開発には「エンジニアリングデザイン、パートナーとのコラボレーション、そして大規模な顧客調査データの見直しに2年を要した」という。
VMwareはベンチマークの開発にあたり、特定のマシン上で動作する仮想アプリケーションソフトウェアのパフォーマンスを測定する比較的簡単なアプローチは回避した。VMmarkでは、その代わりに各種仮想化技術の作業負荷のスケーラビリティを測定する。VMwareによると、「首尾一貫した手法が提供されるため、ベンチマーク結果を各種仮想化プラットフォーム同士で比較できる」という。
このようにして企業各社がこのベンチマークを使えば、「適切なハードウェアの選択や、各種仮想化プラットフォーム間のパフォーマンスとスケーラビリティの比較」が可能になるはずだ、とVMwareは話す。
このベンチマークは、AMD、Dell、HP、そしてNovellが支持を表明している。NovellのSUSE Linux Enterprise製品管理担当バイスプレジデントHolger Dyroff氏は、「VMwareが標準化された仮想化ベンチマークの一部にSUSE Linux Enterprise Serverを選んでくれたことをうれしく思う」と語った。
VMmarkはx86サーバ専用で、CPUが2基、RAMが6Gバイト、ハードディスク容量が80Gバイト、そして1GビットNIC搭載がハードウェア要件となっている。OSの要件はWindows SP1 Enterprise Edition(32ビット)Virtual ServerもしくはSUSE Linux Enterprise Server 10(32ビット)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果