楽天リサーチと三菱総合研究所は9月13日、15歳から69歳の男女を対象に、携帯電話の複数台利用の実態について調査した「第29回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」の結果を発表した。
調査によれば、携帯電話・PHSの利用者中、複数台利用者は8.9%だった。うち、5.0%は携帯電話を複数台併用、3.9%は携帯電話とPHSを併用していることが分かった。男女年齢別では、男性の20代から40代、女性の20代における複数利用ユーザーの割合が高くなっている。
複数利用ユーザーがどのような使い分けをしているかを調べたところ、「プライベートと仕事での使い分け」が46.9%と最も多く、「プライベートでよく話す相手用とそれ以外の用途とで使い分け」は21.1%だった。
併用のパターン別にみると、携帯電話を複数併用しているケースでは仕事とプライベートとの使い分けが多く、携帯電話とPHSの併用では、仕事とプライベートとの使い分けとともに、プライベートの中での使い分けをする者の比率が高くなっている。
よく話す相手とそうでない相手とで使い分けているユーザーを対象に、よく話す相手との通話に利用している通信事業者を尋ねたところ、ウィルコムが48.8%ともっとも高く、次がソフトバンクの24.4%となった。また、その通信事業者を、かける先の相手(よくかける相手)も利用しているかどうかを確認すると、9割が同一の通信事業者を利用していることが分かった。
現在複数台利用をしていない層を対象に、今後の意向を尋ねたところ、13.5%が利用意向を示した。
1台の携帯電話で複数の番号が利用できる「2in1」サービスの利用意向を聞いたところ、携帯電話・PHS利用者全体では「ぜひ利用したい」が3.8%、「やや利用したい」が22.2%だったが、複数台利用層では、携帯電話の複数台利用層、携帯電話・PHSの複数利用層ともに、「ぜひ利用したい」「利用したい」の合計が4割を越えた。
調査は、7月28日〜8月1日にウェブで実施され、回答者は2400人だった。そのうち主要4社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、ウィルコム)の携帯電話・PHS利用者は2195人で、回答者の91.5%だった。
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