マイクロソフトの新広告を担うのは情熱的なレゴ少女

瀬井 裕子(編集部)、写真:UGA2007年09月14日 19時19分

 MSN、Windows Live、Microsoft Office、Xbox――これらマイクロソフトの資産を生かし、あらゆる場面での広告事業展開を目指す「マイクロソフト デジタル アドバタイジング ソリューションズ」(MDAS)。その裏側を一手に引き受けているのが、プランニング本部のアド サービス オペレーションズ グループに所属するテクニカル オペレーションズ スペシャリストの高森夕香里さん。

 広告入稿から、アクセスデータの収集と分析、効果測定、そして広告主向けレポートの提出までをすべて担う。

 大学生の時にインターネットに出会い、転職しながらもインターネットの業界に飛び込み、興味のあることに向かってまっしぐらに突き進んできた高森さん。物作りへの強い憧れ、仕事の面白さについて、謙虚ながらも揺るぎない口調で語った。

広告効果をはかる面白さ

 「分析するツールは自社で作っていますから、使いやすく改善してほしいというリクエストや提案もします。そこまでしなきゃいけないんだ、と最初はショッキングだったんですけど・・・・・・。広告の効果はデータに現れてきます。だからデータは、すべての価値の元だと思うんですね。次の広告商品に生かせれば、それが社としての価値になります。データの揃え方や見せ方はすべてこのチームのコントロール範囲ですから、データをどのように取り扱うか、そのプランニングまでできることが最近面白くなってきました」

 子どもの頃はレゴに夢中な少女だった。人形遊びよりも科学系の雑誌、プラモデル、秘密基地作りが楽しかった。大学生の時に文学部でメディア論やコミュニケーションについて学び、テクノロジーとメディア、そして人の文化の関わりに強く興味を持つ。

 「大学生の時にインターネットと出会い、これこそ正に技術が人と人のコミュニケーションを変え、世の中を変えると思いました。ホームページをシステマチックに構築するような会社で働きたいと強く思ったんです」。以後、その気持ちを強く持ったまま3度転職。インフォテリアでシステム構築、ドリームアーツで営業やプロジェクトマネージャー、オーバーチュアでデータ分析を経験する。

 「システム構築の仕事の時は可愛がってもらいましたし、(体力仕事の時には)女性だからというので優遇されていたとも思います。プログラムが思い通りに動かなくて、どこがおかしいのかと先輩に色々教えてもらったりはしましたが、精神的に嫌だと思ったことはないですね」

 ドリームアーツに飛び込んだのは大きな変換点となった。「ベンチャーという文化の中で、変化の中でリスクを負って、自分達が物を作る、流れを作っていくんだという意識をとても高く持った人たちと働ける機会でした」

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 「テクノロジーは文化を変えられる、メディアは人の価値観も変えられる、働くことによって自分達がテクノロジーやメディアを生み出していけば、文化や人の価値観に影響を与えていけるということを感じさせられました。自分が大きなものに関われるという意識を持ちましたし。自分次第、仲間次第、自分達が作り出すもの次第で大きな流れを作れるんだなということを体感したので、その仕事に対する気持ちは今でも変わらないです」

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