NECは9月10日、Web2.0技術に対応した情報活用ツールや独自の検索機能などを搭載したEnterprise2.0対応コラボレーティブウェア「StarOffice(スターオフィス) Xシリーズ」を発売したと発表した。
「StarOffice Xシリーズ」は、個人パフォーマンスの最大化を組織力につなげ、企業価値の向上を支援するコラボレーティブウェア。全面的なAjax技術の採用や、無駄を排除した画面デザイン、さまざまなWidgetを自由に配置することでカスタマイズできる統合作業環境などによって、個人のパフォーマンスの向上を追求。また、企業向けにアレンジしたブログ、RSSリーダーなどのWeb2.0ツールに、組織や役職に応じたセキュリティ設定機能を組み込むことで、企業内でのブログや蓄積情報の安全・安心な利活用を促進する。なお、ブログ機能は07年12月に発売予定。
また、マッシュアップ機能の提供により、インターネット上のサービスや企業の基幹システム内のサービスと、「StarOffice」固有のサービスを組みあわせた独自のサービスも実現可能。日本型階層組織構造に対応した利用者管理や、証跡ログで安全性の高い文書管理、企業の内部統制構築を支援するツールなど、企業のコンプライアンス経営を支援する業務基盤も提供する。さらに08年度上期には、ネットワーク型に関連付けられた情報の高速検索技術によって、記憶やノウハウに頼った関連情報でもすばやく到達できる情報管理基盤を提供する予定。
税別価格は、グループウェアの基本機能に加え、EIP機能、文書管理機能などをパッケージ化した「Standard版」が50IDで80万円から、エンタープライズレベルの拡張性と信頼性機能を付加した「Enterprise版」が1000IDで1980万円から。このほか、メールやキャビネットなどのウィルスチェックを行うウィルス対策製品「ウィルススキャン InterScan版」が14万円、「同 GroupShield版」が27万8000円、07年12月提供予定の内部統制構築支援ツール「同 AuditManager」が500万円から。出荷は10月5日から順次開始する。同社では「StarOffice Xシリーズ」全体で、今後3年間に2500システムの販売を目指す。
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