Microsoftは自社の静止画フォーマットである「HD Photo」を「JPEG XR」として標準化することを目指している一方で、Adobe Systemsの「Photoshop」でのサポートを確立するなど、常套手段でHD Photoを広げようとしている。
Microsoftは数週間前、Photoshop向けにHD Photoプラグインの最新ベータ版をリリースした。特筆すべきは、「Mac OS X」版Photoshopもサポートした点だ。これまで、HD PhotoプラグインはWindows版しかサポートしていなかった。
HD PhotoプログラムマネージャーのBill Crow氏は、「最新版では、IntelベースとPowerPCベースのMac OS X 10.4 Tigerで動くPhotoshop CS2とCS3をサポートしている」とブログに書いている。
Microsoftの主張によると、HD Photo/JPEG XRは、これまでのJPEGと同レベルの品質を半分の容量で、または同じ容量で2倍の品質を実現するという。サポートする色調を拡大し、カメラなどの機器に組み込むよう設計されている。
MicrosoftはHD Photoで利益を得ようとしているのではなく、将来、マルチメディア分野における自社のポジションを高める一助となる可能性のある、間接的な利益創出の取り組みとしている。このような動機付けから、今回のMacサポートや当初の「Windows Media Photo」からの名称変更などを行ったといえる。
さらには、最新のPhotoshopプラグインを使うことで、Finder内のファイルを閲覧する際、HD Photoイメージのサムネイル表示を容易にする。Crow氏によると、HD Photoで画像を保存する際に、プラグインを利用してサムネイルイメージを作成するのだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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