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ウェブビジネスの消化局面:これまでとこれからを周期説でとらえる - (page 2)

文:Alex Iskold  翻訳校正:吉井美有2007年09月11日 08時00分
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 Mark Pincus氏は、2006年4月にMySpaceの収益について短いブログの記事を投稿した。その投稿によれば、2006年の収益見込みは2億ドルで、その大部分はバナー広告の売上によるものだった。しかし、最近のZDNetの記事によれば、MySpaceの収益はそれ以後大きく伸びている。記事では、2008年の収益は8億ドルを超えるとされており、同サイトについている5億ドルという値札も十分正当化できる。

 GoogleがYouTubeの買収に使った16億5000万ドルを正当化するにはより多くの努力が必要だろうが、ウォール街はどちらにせよGoogleが大好きなので、この等式は完全に異なるものになるかもしれない。もしCBSがLast.fmのカードをうまく使えれば、オンライン音楽市場で面白い役割を演じることが出来るだろうが、彼らはこのネットワークを収益に変える最良の方法を見つけ出さなければならない(テキスト広告とバナー広告は、この文化にはなじまないかもしれない)。

ソーシャルウェブのリファクタリング

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 消化局面のもう1つの役割は整理整頓だ。われわれは新しいものを次々と作り出すことにひたすら突き進んでいたので、すべてのことを正しくやれているとは限らない。既存のものの上に何かを作っていくためには、基礎がしっかりしていなければならない。ソフトウェア工学では、Martin Fowler氏がリファクタリングという重要な用語を新しく作り出した。この用語は、機能を変えずにソフトウェアを改善することを意味する。

 消化局面は、サービス改良の素晴らしい機会を企業に与えてくれる。この改良には、性能や収容性を向上させること、ユーザーインターフェースの強化、APIの作成、標準への準拠などが含まれる。今が簡素化を進め、必要のないものを取りのぞくときだ。

未来に向かって

 まだわれわれはさらに多くの新しいアイデアへの準備を終えていないが、それらのアイデアはどちらにせよ醸成されつつある。技術の進展は年々速くなっており、新しいことが起こるまでにかかる時間は短くなるだろう。それぞれのスパンでの消化局面はより短くなり、われわれは新しい技術の探求と受け入れ、内部化には慣れつつある。デジタルライフ、アテンションエコノミー、知性を伴った機械、セマンティック検索、Webサービスとしてのウェブサイトなどは、われわれが既に考えている新しいアイデアの一部に過ぎない。

 しかし、それらの新しいアイデアが、少なく見積もってもこれまでのものと同じくらい強力であることは間違いない。直近の波が証明したことがあるとすれば、それは技術コミュニティの情熱と熱意と創造性にはほとんど限界がないということだ。アイデアの力と、それを役立つものに変えることが、われわれを社会として前進させる。

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