予想されていたとおりIntelは米国時間9月5日、4コアチップの「Xeon 7300」製品ラインを発表した。4基以上のプロセッサを搭載するハイエンドサーバ向けのモデルとなる。
動作周波数は、130Wモデルの2.93GHzから、消費電力を抑えた50Wモデルでは1.86GHzとなっている。またIntelは、中間の80Wクラスも提供する予定であると述べた。1000個受注時の価格は、856ドルから2301ドルとなる予定。
「Tigerton」という開発コード名で呼ばれていた同チップの登場より、Intelのハイエンド「x86」サーバにはこれまでの「Netburst」アーキテクチャに代わり、Coreアーキテクチャが搭載されるようになった。Netburstの徐々に増加する消費電力の問題から、Advanced Micro Devices(AMD)の「Opteron」ファミリが普及することになったのだが、IntelはCore製品ラインの高い性能と低い消費電力により、失った市場シェアの大部分を取り戻してきている。
Tigertonを搭載するのは、ハイエンドサーバ向けの新しいプラットフォーム「Caneland」で、一般的にコンピュータにおける主なボトルネックであるとされるチップとメモリ間の通信を高速化する。同プラットフォームの中心となるのが「Intel 7300」チップセットで、これがプロセッサをシステムの他の部分と接続する。
AMDは2007年、Intelの復活と、自社の4コアプロセッサ「Barcelona」の6カ月の遅延などの問題により苦戦を強いられているが、それでも5日にはTigertonのメモリシステムの問題と、2つのデュアルコアチップが単一のパッケージに押し込められている構造に対し、批判してみせた。Barcelonaでは、4基のコアをチップの1スライス上に搭載する手法を採用しており、それによる利点は確かにあるかもしれないが、Intelがそれよりはローエンドではあるものの、2基ずつ搭載した2チップ構成による4コアチップを早い時期に大量に提供していることを考えると、「純正な」4コアを自慢しても、ただのあら探しにしか聞こえない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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